
◆ 名前 : シナプス
◆グループ: パートナードローン
◆ 変形 : オフロードビークル / エアバイク
/ ウェポンモード
◆シリーズ: トランスフォーマー レジェンズ
◆ 発売日: 2016年12月28日
◆ 価格 : 4000円

パッケージ

オフロードビークルモード
丸型ヘッドライトと縦のスリットが入ったグリルという、
ジープのスタイルを取り入れたSUV型車両。
足回りがタイヤから三角形のキャタピラに
換装されている豪雪地帯仕様のビークル。

リア
実際のクローラー車両は、車種にもよるが
最高速度50~80km/h程度のスピードで走行可能。
SUVだけではなく、バン、ボックスカー、トラックや
軽自動車でもクローラー車両にする事が出来る。

サイド
実車ではゴムキャタピラが主流となっているが、
シナプスのトイではクローラー部はガンメタルに
塗装されている事から、戦車の様な金属製の
履帯をイメージしている事が分かる。

『パートナーのシナプスは、
高度な工作能力を有するドローンで、
ブレインストームの射撃精度を
高めてくれる重要な相棒だ。』

基になったトイは、2016年に海外で発売された
『TRANSFORMERS TITANS RETURN』シリーズの
ブローンとセットになっているミニビークル。
ゴング(ブローン)のカラーを取り入れたダークグリーン主体の
ビークルだったが、TFレジェンズのシナプスは
明るいスカイブルーとなり全く異なる印象を引き出している。
トランスフォーム!


エアバイクモード
ディフォルメされた様なジープの如き
カーモードから一転、細長いボディを持つ
SF要素が強いエアバイクに変形する。
二つのビークルモードの印象が
対照的なので、非常に面白いトイである。

リア
一見して「バイク」として認識するには
強引な感は否めないが、『エアバイク』という
特殊なモチーフは海外展開も行っているTFならでは。
これは世界的に有名な映画『スター・ウォーズ』に登場した
『スピーダー・バイク』を意識している事は明らかで、
細長いボディ形状も類似したイメージだ。

モグルやタンケッテ、カルゴ等の
他のパートナードローンは各一体のみであったが、
シナプスは無数に存在する量産型ドローンであり、
自我を持たない所が大きな違いとなっている。
エアバイクモードは工作機械としての機能も有し、
先端の銃口は溶接トーチも兼ねている。

付属コミックでは、G星雲89のトランステクター工場で稼動している
『G-89型アバタードローン』と設定されており、
工作機械であると共に、有事にはウェポンモードに変形して
防衛設備やサイバトロン戦士の銃器としても使用される。

大量に存在するシナプス達に個性や意思は無いが、
その正体は後に発売されたLG-EX グランドマキシマスに
付属するコミックで明かされる事となる。
トランステクター工場を稼動させている
『G星雲89コンピューター』は自我を持っており、
そのコンピューターが実体を必要とする際に
使用するボディがシナプスである。

無数に存在するシナプスが『アバタードローン』とされるのは、
G星雲89コンピューターのアバター(分身、仮のボディ)として
機能するドローン達だからであり、
彼等はG星雲89コンピューターの手足なのだ。
コンピューターの意思を伝達し機能させるドローン故に、
『シナプス』の名称が与えられていると考えられる。
ロボットモード
LG-39 ブレインストームは、同シリーズの
LG-25 ブラーとパーツや変形機構を共有する事を
前提に造られている為、ヘッドマスターフィギュアも
同じ金型を使用しており、デザインも全く同じ。
唯一、背中に配置された大型ロボットの頭部は異なる。

ヘッドモード
日本のレジェンズ版ブレインストームも
他のヘッドマスターと同様に、1987年のアニメ作品
『トランスフォーマー ザ・ヘッドマスターズ』版の
デザインを取り入れ、海外版とは異なる新規造形の頭部。
海外版やG1トイも含め、目、鼻、口が露出している「素顔」の
ブレインストームのトイは、レジェンズ版が初となった。

大型ロボットのヘッドに変形する
マスター戦士の状態は、1987年の
G1版では固有名称が与えられていた。
海外版はネビュロン人のアルカナ、
日本版は小型TFのカーナであった。

2015年にボイジャークラスでリメイクされた
LG-09 ブレインストームでは、G1版と同じく
マスター戦士の名称は『カーナ』であった。
デラックスクラスのLG-39 ブレインストームでは
カーナは採用されず、小型ロボもブレインストームである。

↓
レジェンズ版クロームドームも
ブラーのパーツを一部流用している為、
小型ロボットがブラーと同じデザインである。
ブレインストームもブラーと同じ型の
小型ロボットなので、クロームドームの小型ロボと
全く同じ姿になってしまった事は惜しい所だ。
しかし、これには理由がある。

ヘッドマスターズの中でブレインストームだけが
先行してボイジャークラスでリメイクされていた為、
ハズブロ側が企画していたタイタンズ・リターンの
当初の案では、デラックスクラスのブレインストームを
造る予定は無かったと言う。

しかし日本のタカラトミー側からの提案で、
他のメンバーと同じサイズのデラックスクラスで
ブレインストームを製作する運びとなった。
この提案が無ければ、ブレインストームのみ
ボイジャークラス版という事態も有り得たのだ。

新たなデラックスクラス・ブレインストームを
造る為には、他のトイとの共用パーツを
使用せざるを得ない状況があった。
結果、サイバトロン・ヘッドマスターズの
マスター戦士はブラー型が2体となったが、
ブレインストームが他と同規格で
再度リメイクされた事を喜ぶべきだろう。

ヘッドマスター・ブレインストームは、
パートナードローン・シナプスに搭乗可能。
ロボットに対して小型のビークルなので、
ゴーカートに乗っている様な
コミカルな印象が感じられる。

上部からだと運転席に座っている様に見えるが、
コックピット内は空洞で穴が空いている状態。
ミニフィギュアの脚部を正座する様に後ろに曲げ、
足の裏のジョイントに車体後部内側のピンを差し込み固定する。

単体ではオートバイとして認識し辛いエアバイクモードだが、
ヘッドマスターフィギュアを搭乗させる事により、
空中を疾走するホバーバイクである事が分かり易くなる。
前傾姿勢で乗るスタイルを採用する事で、
オートバイという特徴が強く表現されている。

エアバイクモードもオフロードビークルモードと同じく、
正座スタイルにして足の裏の穴にマイクロピンを差し込む。
又、ガンメタルに塗装された後部の二つの銃口は、
エアバイクモードではマフラーとなっているアイディアが巧い。

原型となった海外のTFタイタンズ・リターンでは、
タイタンマスター(ヘッドマスター)をミニビークルに
合体させるという遊び方も提示している。
ミニロボットをヘッドモードに変形させて、
ミニビークルのコックピットに合体させる。

日本版説明書には掲載されていないが、
様々な遊び方が実現出来る優れたトイである。
尚、このモードは、TF公式サイトに於けるWEBコミックの
第40話『LG-EX ヘッドマスターセット編』で、
ヘッドマスター・ゴングがシナプスと
合体する形で描かれている。

車体後部のグレーのパーツには
ヘッドマスターフィギュアの頭部を
差し込む為のジョイントが設けられている。
ジョイントの型は海外版と同じなので、
合体させる事に問題は無い。

この様にヘッドマスターフィギュアと
パートナードローンのトイだけでも、
数多くの遊び方が実現出来る事は称賛に値する。
日本版は大型ロボットのヘッドマスターとセットなので
霞んでしまいがちだが、ミニビークルの面白さは
実際に手に取る事で実感出来る。

ウェポンモード
前輪のキャタピラが備わったサイド部分を
前方に展開すると2連の銃口が備わった銃と化す。
車体後部からグリップを下方に引き出す事で、
銃器として納得のデザインに変化する。
又、付属コミックでは『高射砲モード』と呼称されている。

リア
パートナードローンのウェポンモードは
やや強引な物が多いのだが、シナプスの場合は
ライフル型の銃として認識出来るデザインである。
パネル型パーツを移動させる簡単な変形機構にも拘らず、
車、エアバイク、銃という全く異なるモードを
作り出しているアイディアは見事である。

↓
ブレインストームと同じ成形色なので、
「水色の銃」というオモチャ的な印象がある物の、
先端の銃口はシルバーに、後部側面の銃口は
ガンメタルに塗装する事でリアルさも感じられる。
日本のレジェンズ版は塗装箇所が多いので、
デザインや各部モールドを巧く活かしている。

↓
実写映画シリーズでは現実味のあるカラーを
採用する事が多いので、世界観的に
水色の銃は似合わないかもしれないが、
アニメやコミックスを中心に展開したG1TFの
リメイク版であれば、違和感は全く無い。

LG-39 ブレインストーム付属のコミックで、
シナプスが量産型だと示された事も驚きであったが、
ブレインストームの発売から1年以上経って登場した
LG-EX グランドマキシマス付属のコミックで再登場し、
更に正体が明かされた事は予想を超えていた。
当初、企画には無かったが発売が決定した事で
ブラー型ヘッドマスターとなったミニフィギュアも含め、
ブレインストーム&シナプスは曰くの多いセットと言えよう。

◆参考ににならない比較◆
⇒ LG-21 タンケッテ & ヘッドマスター ハードヘッド `
⇒ LG-32 モグル & ヘッドマスター クロームドーム
⇒ LG-33 カルゴ & ヘッドマスター ハイブロウ `
⇒ LG-31 フォートレス `
⇒ SCF ACT-3 クロームドーム `