十三非常階段
●SPAWN ULTRA-ACTION FIGURES  ヌークリアー・スポーン
nuclear spawn MGP2176

斬新なデザインのフィギュアを次々に世に送り出して来た
スポーンフィギュアシリーズには、玩具オリジナルの
キャラクターも数多く存在し、バラエティーに富む物となっている。

このヌークリアー・スポーンも玩具オリジナルではあるが、
他のオリジナル・スポーン達と異なる面は、原作に登場する
アル・シモンズのスポーン本人の新たな姿として設定されている事である。



face IMGP2098
  ◆ 名前 : ヌークリアー・スポーン

  ◆ 本名 : アル・シモンズ

 
  ◆メーカー: MacFarlane TOYS (発売元レッズ)
         
  ◆シリーズ: スポーン・シリーズ5

  ◆ 発売 : 1996年7月

  ◆ 価格 : 2400円




nuclear spawn package

パッケージ




nuclear spawn IMGP2096

フロント

数あるスポーン達のフィギュアの中でも
スポーンらしさが最も希薄な独特のデザインである。

その最大の理由は黒と赤のスポーンのコスチュームを
身に着けていない事であり、非常に珍しいスポーンと言える。



n spawn MGP2105

リア

スポーンの意匠はゾンビ的な焼け爛れた頭部や
髑髏型のバックル、腕輪とブーツのスパイクのみ。

シルバーのショルダーアーマーやマスクから伸びた
チューブ、複数のポーチを取り付けた革パンツ等、
どれもスポーンのイメージからは大きく離れた物である。




n spawn MGP2117

『都市の地下下水道の迷路を徘徊する様になってから、
スポーンの仮の住処に蔓延る病原体を撒き散らす毒素から
身を守る為に、特別な装置を装着する事になった。』



nuclear spawn IMGP2109

『この新しい呼吸装置は、スポーンがこの環境に住む事を可能にし、
“スポーンの残り少ないパワー”が尽きるまでの時間を延長させた。

又、彼の携帯する射程の短い小型兵器は、接近戦に於いて
真に必要な防御をスポーンに与えたのだ。』




spawn MGP2215

このヌークリアー・スポーンは原作のスポーンと同一人物であるが、
コミックスには登場せず、“この状況にスポーンが置かれたとしたら”
という、いわゆるIF設定をフィギュア化した物である。

コミックスのスポーンのイメージを全く感じさせない
新解釈のデザインは、驚くべき想像力と言える。



n spawn MGP2213

呼吸器のマスクから伸びたチューブは背中の
アーマーと繋がっており、ヌークリアー・スポーンの
生命維持装置となっている事が分かる。

所々皮膚が剥がれた頭部の造形も、
痛々しさが伝わってくる様な見事な物である。



nuclear spawn MGP2168

露出した肌には光沢を帯びた暗い赤色で墨入れ塗装が施され、
ぬめりを伴う血が滲み出ているかの様な不気味な質感を再現している。

このフィギュアが発売された時期は、まだ子供も
対象にしていたにも拘らず、悪趣味な仕様を躊躇無く
採用する辺りがマクファーレン・トイズらしいと言えるだろう。





pipe IMGP2133

鉄パイプ

下水道に落ちていた廃材を利用したであろう武器。

原始的で野蛮であるが、使える物は何でも使うといった
気概が伝わって来る様であり、路地裏を住処にしていた頃
よりも過酷な状況に置かれていると想像する事も出来る。



shotgun IMGP2131

ショットガン

ヌークリアー・スポーンは、万能の魔界のパワーが
残り少ない状態に陥ってしまったという
設定を与えられているので、パワーよりも
既成の武器を使用する事が多いのかもしれない。



gatling gun IMGP2140

ガトリング砲

ヌークリアー・スポーンの切り札的な巨大な重火器。

二つのガトリングガンを備え、更に上部には
ミサイルランチャーまで付け加えられた大火力を有する武器。

ガトリング砲はスポーン本体とチューブで連結可能。



gatling gun MGP2145

ミサイルの先端にはネズミの頭部が
取り付けられた奇天烈なデザインとなっている。

これも下水道を本拠とする設定を反映しているのだろう。



rat missile IMGP2153

ミサイルはスプリングにより発射可能。

ミサイルはランチャー後部から突き出ており、
これを引いてリリースすると発射される。

ミサイルの後ろ末端がネズミの尻尾になっている事は、
不気味と言うよりはカートゥーン的で妙に可笑しい。



rat missile IMGP2218

ネズミミサイルの全容





spawn IMGP2154

コミックスの本来のスポーンは寄生生命体のコスチュームと一心同体であり、
コスチュームは宿主であるスポーンを糧としている為、コスチュームを
脱ごうとしても抵抗され、宿主は多大なる困難を伴う事となる。

これ等はアラン・ムーアがライターを務めたミニシリーズ
スポーン・ブラッドフュード』で新たに付け加えられた設定であり、
その後のスポーンのストーリーを左右する程の大きな影響を与えた。



spawn IMGP2162

このヌークリアー・スポーンは上記の設定を無視したと言っても良い、
コスチュームを着用しない全く新しい解釈のスポーンと言える。

原作には登場しないフィギュアオリジナル設定のスポーンであり、
コミックスのスポーンと同一人物であるにも拘らず、
自由で大胆な発想が興味を引かれるフィギュアとなっている。




spawn IMGP2190

生体コスチュームの代用として、
ヌークリアー・スポーンは様々な物を装着している。

呼吸器搭載のアーマーやブーツ、革のパンツは分かるとして、
ほとんど破れている鱗状の緑色の着衣は何であろうか。

これは十中八九、ワニの皮をそのまま上着として
着用していると断言して良いだろう。



clocodile MGP2214

スポーンの活動拠点はニューヨークである。

ニューヨークの下水道にはワニが生息しているという
都市伝説は、アメリカ人なら誰もが知る風説である。

下水道を徘徊する設定のヌークリアー・スポーンは
この都市伝説を巧みに取り入れており、ワニを退治した上に
皮を剥いで着用しているという、洒落の利いた造形に脱帽である。




nuclear spawn IMGP2204

シリーズ毎に様々なスポーンが登場し続けた
スポーンのフィギュアシリーズの中でも、
このヌークリアースポーンは独特の雰囲気を醸し出している。

痛々しく不気味な姿のフィギュアでありながら、
ネズミやワニといった、微笑ましい要素がさり気なく
取り入れられている事も好印象な物にしている。

玩具オリジナルのフィギュアであるが、
大いに楽しませてくれるアイテムである事は間違いない。







spIMGP2223.jpg

◆参考にならない比較◆





⇒ スポーンⅡ


テーマ:ホビー・おもちゃ - ジャンル:趣味・実用

Copyright @ TYPE=B All Right Reserved. Powered by FC2 Blog