十三非常階段
●ビーストウォーズ  C-9 ハウリンガー
beast wars howlinger IMGP2344

ハウリンガーはビーストウォーズのCGアニメ化の際に、
アニメ劇中に登場する事が予定されていたキャラクターだ。

映像作品で活躍する事は叶わず玩具オンリーのTFとなったが、
数々の武装を備えた姿にはキャラクター性が感じられ、
造形、アイディア共に優れており、面白味のあるトイに仕上がっている。



beast wars howlinger IMGP2342
  ◆ 名前 : ハウリンガー

  ◆グループ: サイバトロン

  ◆ 役割 : 戦士

  ◆ 変形 : シンリンオオカミ

 
  ◆シリーズ: トランスフォーマー ビーストウォーズ

  ◆ 発売 : 1997年12月下旬

  ◆ 価格 : 1500円




howlinger package

パッケージ




howlimger wolf IMGP2313

ビーストモード

シンリンオオカミはタイリクオオカミの亜種で、
オオカミの中で最も大きく頑丈な体を有している。

カナダ北西部の森林に生息し、ノウサギ等の小動物の他にも
自分より大型の植物食動物のシカ類、イノシシ、野生のウシ類を獲物とする。



howlimger wolf  IMGP2318

リア

ハウリンガーのビーストモードは、左右の脚の形状が異なり、
歩いているかの様なポーズで造形されている珍しい例だ。

ほとんどのBWトイは左右対称となっており、この様なポーズが付いた
タイプは他にビーストウォーズネオ』のバズーカがある。




howlimger wolf IMGP2320

一見グレー一色に見えるハウリンガーだが、
実際には口から喉に掛けての部分と尾の下側、四肢のつま先は
淡いグレーでグラデーション塗装が施されている。

細かい箇所の拘りがトイの精度を上げる事に一役買っている。




ハウリンガー、変身!
howlinger transform




beast wars howlinger IMGP2332

ロボットモード

張り出した大胸筋や太い大腿部等、全体的に
筋肉質でワイルドなイメージのスタイル。

胸部の中心に背骨状のモールドがある事も特徴の一つ。



beast wars howlinger IMGP2338

リア

狼の胴体である、いわゆる“ガワパーツ”の収納位置の
巧さは特筆に値し、狼の頭部と前脚が肩に位置して
ショルダーガードとなっている事や、狼の胴体側面部を
二重に重ねて腰部アーマーにしている処理等が見事だ。

腰アーマーには肉抜きも兼ねた骨状のモールドがある事も見所である。




beast wars howlinger IMGP2371

『狼としての本能を活かし、神出鬼没に出現する偵察活動に優れた戦士。

視覚、嗅覚、地理感ともにコンピューターの
サポートを必要としない程、潜在能力が高い。

偵察活動の妨げにならない様、超軽量に開発したフル装備で身を固める。』




Howlinger Wolfang  Tech Spec 367

テックスペック

・パワー  : 8
・知能   : 5
・スピード : 9
・耐久力  : 5
・階級   : 5
・勇気   : 9
・火力   : 6
・テクニック: 8




howlimger crossbow missile IMGP2387

クロスボウ・ミサイル

狼の尻尾にはグリップが仕込まれており、これを起こして保持させる。

ボディに差し込まれていたアンカー型のミサイルをセットし、
銃の上部にあるスイッチを押すとスプリングにより発射される。



wolfang hyper shield IMGP2392

ハイパー・シールド

ビーストモードの背部は大型の盾となる。

可動式のグリップが備えられた中央の四角い箇所が反転、
ロボットモードの手に持たせる事が出来る。

生身の狼の背中の内側が、シルバー塗装が施された
メカニカルなシールドというアイディアが秀逸。




beast wars howlinger IMGP2454

ハウリンガーを始め、ビーストウォーズのトイには
オフィシャル設定があるにも拘らず、玩具付属のカードや
パッケージには、これ等の設定は掲載されなかった。

上記のキャラクター設定や武器名称は、当時タカラが発売した
トレーディングカードに記載された情報から抜粋した。





wolfang vertebra set IMGP238888

ミサイルは2本付属し、ボディの背中から突き刺す事で収納出来る。

ミサイルはそのまま背骨の様に見え、ロボット腹部からは
ミサイルの末端が突き出てスパイクを備えた様なシルエットとなる。

この様にミサイルがデザインの一部となっている事も見事な処理だ。



wolfang body  IMGP2391

ミサイルはボディを貫通している為、
外すと腹部に穴が空き、空洞となる特殊な設計となっている。

更にこの空洞部分を挟み込む様に、変形に使用する
伸縮するバーが内蔵されている事も驚く構造である。



wolfang vertebra IMGP2451

ハウリンガーの背面には背骨と肩甲骨が
モールドされており、特殊なデザインが目を引く。

ボディの各所に骨のモールドが造り込まれているが、
不気味さは然程感じられず、巧く纏められた優れたデザインである。





beast wars howlinger IMGP2400

CG版ビーストウォーズのアニメ製作を担当した
メインフレーム社の原案では、コンボイ率いる
サイバトロンのメンバーにハウリンガーが加わる予定だった。

しかしスポンサーのハスブロの判断により、
ハウリンガーのポジションにはタイガトロンが採用された。



beast wars howlinger IMGP2437

海外版タイガトロンのトイ設定には、CGアニメで見られる
孤独を好む性格設定は記載されていない。

CGアニメでのタイガトロンは、チームと距離を置いた
一匹狼的なキャラクターとして描かれており、この事は
ハウリンガーの“狼”という設定を引き継いだ為だと思われる。





howlimger beast mask IMGP2374

ビーストマスク

頭部に設置されたバイザーを下ろす事で、
ビーストマスクにチェンジする。

このバイザーの名称はサイバー・バイザーで、
『暗闇の中でも昼間の明るさになる暗視鏡。』
という設定が与えられている。



howlinger beast mask 2

ハウリンガーの顔は、顎の位置で90°折れ曲がっている特殊な物だが、
これはバイザーを下ろしてビーストマスクにチェンジした際に、
動物の様な顔となり、バイザーは上顎、ロボットの顎は下顎を構成する為である。

下顎に当たる部分には牙の様なモールドも造形されている。





wolfang  wolverine IMGP2442

海外名:ウルファング

バイザーを下ろしたビーストマスクのデザインから
連想されるのは、X-MENの代表キャラクター、ウルヴァリンだ。

目を覆う様にして両サイドに伸びたバイザーの形状は、
ウルヴァリンのマスクと共通点が認められる。



wolfang  wolverine IMGP2448

ウルヴァリンとはネーミングとマスクの類似性が有名な
ウルファングだが、これは偶然ではなく完全に意図したデザインである。

ウルファングの脇腹にある三本の鋭角なモールドも、ウルヴァリン
コスチュームデザインを踏襲しており、意識した事は明らかだ。

しかしながら、ビーストウォーズ独自のアレンジにより、
この脇腹のモールドも肋骨を思わせる物になっており、
個性的なデザインに仕上げている事は流石である。





beast wars howlinger IMGP2379

ビーストウォーズ以降、海外版と日本版で成形色や塗装等に
明確な差異が付けられる様になるが、ビーストウォーズ展開時は
発売時期やキャラクターによっては、海外版と同等の仕様であった。

ハウリンガーは後者のタイプで、海外版との違いは無い。



beast wars howlinger IMGP2403

ハウリンガーを基にしたリデコTFは、『海外版ビーストウォーズ』のK-9
ビーストウォーズⅡ』のマックスビーが存在する。

しかし双方共ほとんどのパーツは新規で造り起こされており、
ハウリンガーとの共通点として全体的なスタイルや変形工程が
引き継がれてはいる物の、両者は新作トイと言っても過言ではない。

純粋なリペイントは、『BWテレもちゃ』シリーズのボルファングのみである。




beast wars howlinger IMGP2416

アニメ作品には未登場となった為、ハウリンガーは
地味なイメージのキャラクターではあるが、トイは
数々の注目すべきアイディアが盛り込まれた傑作である。

この優れたトイ仕様からも分かる様に、
ほとんど新造形のK-9やマックスビーでも、
ハウリンガーの構造やギミックが踏襲された事も頷ける。

この様な優良なアイテムは年月を重ねても色褪せる事は無い。







IMGP2416694.jpg

⇒ ◆参考にならない比較◆







テーマ:ホビー・おもちゃ - ジャンル:趣味・実用

コメント
おおー!羨ましい~!
ボルファングを持っているのですが、これは本当に傑作トイですよね!
武器が豊富で、かつ不自然な余剰も出ず、マスクギミックもありで
ビースト戦士で一番好きな型かもしれません。本当贅沢な出来ですよね。
カラーリング含め、このハウリンガーが一番カッコいいと思います!

>ウルヴァリン
そうだったのですか!言われるまで以外に気付きにくいものですね。
しかしTFってたまにこういうモロなデザインを持ってくるから面白いです!

ぱっと見、K-9とソックリなのにパーツの大きさとか全然違ったりするんですよね。別物。
開発の時間的制約から変形ギミックのパーツ配置のみ流用してるのかも?とか思っちゃいます
2011/12/08(木) 23:04:07 | URL | スパズマ | [ 編集 ]
これは見どころの多いトイですね!
他の同時期の(少しずつ集まってます)と比べても確かにパーツ配置が秀逸で武装具合がカッコいいです。ポーズがすごくキマリますねー。
ビーストマスクも活かされているのが嬉しいところです。

ウルヴァリンの意匠、脇腹の部分にまで及ぶとは驚きました。
そしてマックスビーの方も拝見しましたが、こっちはウェポンXみたいで二度ビックリです(笑)。
2011/12/09(金) 21:41:51 | URL | チャックルベリー | [ 編集 ]
>スパズマさん
ボルファングは10年を経て登場したリペイントTFだけに驚きました。
このハウリンガー型は遊べる要素満載で、当時感心した物です。今でもそれは変わりませんねー。
銃と盾が同時に構えられる所が気に入ってます。^^

このデザインで”ウルファング”でしたから直球でしたねw
日本名の”ハウリンガー”だとピンと来ないかもしれません。
ウルヴァリンも大好きなので、個人的には嬉しいTFです。

変形ギミック流用って数タイプありますよね、
SLナイトスクリームとかGFサンダークラッカーとか。
やはり開発には頭を悩ませているのかもしれませんね。
2011/12/09(金) 23:29:01 | URL | つくも | [ 編集 ]
>チャックルベリーさん
ハウリンガーは色々と凝ってる所もあって、ギミックも多いので遊び甲斐がありますねー。
盾があるとポーズ付けに重宝するのでお気に入りポイントです。
あまり目立たないキャラでも良い物は多いなぁ、と再確認しました。

>ウェポンX
これは思い付かなかった発想ですね、流石です!
なるほどマックスビーはメカメカしてる上サイボーグですしね、
メット被せられて機材やコードに包まれたローガンとイメージが重なりますねー。
過去記事も見て頂き嬉しいです!(^▽^/
2011/12/09(金) 23:42:13 | URL | つくも | [ 編集 ]



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