十三非常階段
●ビーストウォーズ  D-10 クワガイガー
Beast wars Kuwagiger  insecticon IMGP4320

ビーストウォーズのトイは、それまでのG1G2TFとは全く異なるスタイルを
採用した新シリーズという事もあり、多彩なアイディアが盛り込まれていた。

一発変形機構のフリップチェンジャーもその一つで、
玩具としての面白さを存分に示してくれた。

その中でも後期に製作されたクワガイガーは、
初期のフリップチェンジャーを超える進化形と言えるTFであった。



Beast wars Kuwagiger IMGP4256  ◆ 名前 : クワガイガー

  ◆グループ: デストロン

  ◆ 役割 : 監視兵

  ◆ 変形 : クワガタムシ

 
  ◆シリーズ: トランスフォーマー ビーストウォーズ

  ◆ 発売 : 1998年1月末

  ◆ 価格 : 750円




Beast wars Kuwagiger package

パッケージ




Beast wars Kuwagiger IMGP4228

ビーストモード

鹿の角の様な形の大顎を有する甲虫。

世界には約1500種類のクワガタが存在し、
その三分の二が東南アジアに生息している。

1999年以降、外国産クワガタムシの日本国内への輸入が解禁され、
愛好家から大きな支持を得たが、外国産のクワガタを日本の山林に
放虫する事で、本来の生態系が崩れるという問題も起きている。



Beast wars Kuwagiger stag beetle IMGP4231

リア

クワガイガーのモチーフは、数あるクワガタの種類から特定する事は出来ない。

弓形に湾曲した大顎や、両側に張り出した頭部はミヤマクワガタを思わせるが、
顎の棘の大きさや頭部、胸部、腹部のバランス等は実際の物とは異なる。

“クワガタムシ”の一般的なイメージを立体化したと捉えるのが妥当であろう。




Beast wars Kuwagiger stag beetle IMGP4235

インセクト・ピンチャー

巨大な大顎はそのまま武器として設定されている。
この名称は日本独自の物で、海外版では特に名称は無い。



Beast wars Kuwagiger Insect pincher

インセクト・ピンチャーは大きく開く事が可能。

大顎は基部がギアで噛み合っており、片方を開くと
連動して反対側の顎も開くギミックが内蔵されている。




Beast wars Kuwagiger stag beetle IMGP4333

ハイパー・ウイング

特筆すべきは、甲羅状の前翅が左右に開ける構造となっている事だ。

数ある甲虫のトランスフォーマーの中で、実際の昆虫の様に
翅が開くタイプは非常に稀な物であり、開発に力が入っていた事が分かる。




クワガイガー、変身!
Beast wars Kuwagiger transform

クワガタの顎がスイッチとなっており、下方に下ろすと
ロックが外れてスプリングの力により変形する。




Beast wars Kuwagiger  insecticon IMGP4247

ロボットモード

ビーストウォーズ』シリーズの初期フリップチェンジャーの多くは、
ビーストモードの頭部がそのまま胸部に位置する物だった。

クワガイガーは後発な為か、大顎が折り畳まれるという、
一工夫が加えられた進化型のフリップチェンジャーである。



Beast wars Kuwagiger  insecticon IMGP4253

リア

両腕にそのまま生えているクワガタの脚は、
迫力あるシルエットにする事に一役買っており見映えが良い。

ロボットに変形した後も、昆虫を強く意識させる
デザインは意図的な物であり、統一感がある。




BW Kuwagiger IMGP4306

クワガタの触覚が腹部に、大顎は胸部両サイドに収まり、
非常にデザイン性が高いスタイルを誇る。

クワガタの頭部が変形後には大胸筋に見えるという
造形の巧さも評価に値する部分である。



BW Insecticon IMGP4301

ロボットモードの腕や脚にも甲虫を思わせる
硬質なエッジが所々に備えられている。

この様にクワガイガーは、進化した変形ギミックと
高いデザイン性を備えた、優れたビーストTFと言える。





Beastwars Insecticon IMGP4260

『密林での戦いが得意な昆虫戦士。

密林、ジャングルで敵の動きを監視・偵察する為、
体の色を緑色に擬態させたクワガタ戦士で、
木々の間に紛れると全く姿が見えなくなる。』



Beast wars Kuwagiger  insecticon IMGP4266

『触覚アンテナから放射する特殊な超音波で
情報収集し、敵を逸早く発見する。

まだ偵察活動がメインの任務だが、火力をもっと強化して
戦闘の最前線で活躍するのが本人の希望。』




BW Kuwagaigar P4295

テックスペック

・パワー  : 6
・知能   : 7
・スピード : 5
・耐久力  : 5
・階級   : 5
・勇気   : 4
・火力   : 6
・テクニック: 5





Kuwagiger Hyper Bowgun IMGP4289

ハイパー・ボウガン

密林を活動の場とするクワガイガーには相応しい武器である。
矢となるパーツは無いが、その形状から雰囲気は充分に伝わってくる。

弓の部分は別パーツなので可動し、開閉出来る。



BW Kuwagiger hyper bowgun 22

ハイパー・ボウガンは、体内に収められていた
二つのパーツを合体させる事で完成する。

この様な組み立て式の武器は、TFシリーズでは珍しい物で、
クワガイガーは多くの面で驚かされるTFである。



Kuwagiger Hyper Bowgun IMGP4268

解体して折り畳んだボウガンは背中に収納可能。

二つのパーツはジョイントで固定され、
更にクワガタの前翅が閉じて覆い被さる事で
紛失する割合が低くなるという、気の利いた設計である。





Beast wars Kuwagiger  insecticon IMGP4263

ビーストウォーズTFの特徴として、全身の関節には
主にボールジョイントが用いられている。

これにより可動範囲は広く、更に明確に踵パーツが
造られている事で接地性も抜群な物となっている。



Beast wars Kuwagiger  insecticon IMGP4340

TF開発者のインタビューでよく語られるが、サイバトロンよりも
悪役のデストロンに面白いアイディアやギミックを盛り込む事が多いと言う。

この傾向に加え、海外では人気が低い“昆虫”というモチーフ故に、
ビーストウォーズの昆虫TFは様々な優れたアイディアが採用され、
結果として秀逸なアイテムが多くなった物と思われる。




Beast wars Kuwagaigar  insecticon  IMGP4312

海外名:インセクティコン

G1TFの昆虫部隊インセクトロンの海外名が、そのまま使われている。
最初期にはインセクターの名称が用意されていたが、採用には至らなかった。

日本名のクワガイガーは、ビーストウォーズが展開していた同年の1997年に、
タカラが玩具を発売していたロボットヒーローシリーズ、
勇者王ガオガイガー』の影響が表れている事は間違い無いだろう。




Beast wars Kuwagiger  insecticon IMGP4325

フリップチェンジというボディにスプリングを組み込んだ制約がある中で、
クワガイガーは注目すべき点が多い傑作TFである。

昆虫としての統一感がある悪役らしいデザインや、進化した一発変形、
武器の特殊性等、様々な面で楽しませてくれる。

アニメには登場しないマイナーな存在だが、玩具オンリーでも
完成度が高いアイテムが多い事もトランスフォーマーの面白い所である。







btlIMGP4329.jpg

◆参考にならない比較◆







テーマ:ホビー・おもちゃ - ジャンル:趣味・実用

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