十三非常階段
●ビーストウォーズ  C-6 コンボバット
BW Optimus Primal Convobat I99987918

リアルな動物がロボットに変形するコンセプトや、
一発変形ギミック、隠し武器を内蔵した面白さ等、
ビーストウォーズ』は様々なアイディアを盛り込んでおり、
それまでのTFの概念を打ち砕く要素を数多く備えていた。

BWの海外展開スタート時、この驚愕のトイ仕様に加え
更に驚きを禁じ得なかったのは、軍団のリーダーである
オプティマスプライマル(コンボバット)が、世界中の
誰もが知るスーパーヒーローに酷似している事であった。



Convobat face IMGP7849  ◆ 名前 : コンボバット

  ◆グループ: サイバトロン

  ◆ 役割 : アマゾン戦士

  ◆ 変形 : コウモリ

 
  ◆シリーズ: トランスフォーマー ビーストウォーズ

  ◆ 発売 : 1997年7月17日

  ◆ 価格 : 750円




BW Convobat package

パッケージ




Bat Optimus Primal IMGP7819

ビーストモード

哺乳類にも拘らず鳥の様に自在に空を飛ぶ蝙蝠は、
夜行性で小型の種類が多くを占めている。

エコーロケーションと呼ばれる特殊能力を有しており、
超音波を口から発し、物体からの反射した音(エコー)を
鼻の部分で受ける事で、障害物の位置を測定し、
狭い洞穴や暗闇の中でも自由自在に飛ぶ事が可能。



Bat Optimus Primal IMGP7820

リア

翼を広げた状態で造形されており、折り畳む事は出来ない。

スプリングを使用した変形ギミックを内臓しているが、
蝙蝠として破綻していないスタイルを保っている。

海外ではビーストウォーズ第一弾のトイとして登場しており、
最初期のアイテムとしては及第点の出来と言える。




Bat Optimus Primal IMGP7831

蝙蝠モードは本来、写真の様に脚を下ろした状態になる様に設計されている。
ロボットモードの腕部に付いた武器の様なエッジ部分は、蝙蝠の爪も兼ねている。

しかし少々見栄えが悪い為か、説明書には飛行形態でのみ
イラストが描かれており、脚の変形については触れられていない。



Convobat mouth

小サイズながら口は開閉可能となっており、
更に牙や舌も彩色されている細かい配慮が嬉しい。

ビーストモードも抜かりが無いトイ仕様は、
開発に力が入っていた事が窺える。




コンボバット、変身!
BW Optimus Primal Convobat transform 22

スプリングの力により一瞬で変形を完了するフリップチェンジャー
尻尾のツマミを撥ね上げると、ロックが外れ変形する。

この系統の一発変形を搭載したTFは、コンボバットを始めとする
ビーストウォーズ創成期のアイテムで確立された。




BW Convobat IMGP7839

ロボットモード

蝙蝠の翼がマントの様なシルエットとなり、
堂々としたヒーロー的なイメージが表れている。

人間の体格に近い、ロボットとしては細い手足も、
それまでのトランスフォーマーとは一線を画している。



BW ConvobatIMGP7844

リア

翼は固定されている為、背面全てを覆う形となる。

生身の動物から変形するというスタイルのTFの為、
翼にも細かいモールドが施されており、雰囲気が出ている。




BW Convobat IMGP7883

『空中戦闘用に備えてコンボイが自らの体を改造した姿。

コウモリ特有のしなやかな羽を更に発展させ、
全くの無音状態で飛行・ホバリングが可能。

コンボイの指揮・作戦能力を持ちながら、
敵に気付かれずに偵察活動が出来る有能な戦士。』



C-6 Konbo bat P7885

テックスペック

・パワー  : 10
・知能   : 10
・スピード : 10
・耐久力  : 10
・階級   : 10
・勇気   : 10
・火力   : 7
・テクニック: 10


サイバトロンのリーダーであるコンボイという
キャラクター故に、能力値が異様に高い事が特徴。



BW Convobat IMGP7874

コンボイの別形態という設定が成されているのは、日本では1997年に
ウルトラクラスのゴリラ・コンボイと同時発売であった為。

海外でのコンボバット(オプティマスプライマル)は、
ゴリラタイプより先行して1995年末に発売されている為、
こちらのコウモリタイプの方が基本形態で、パワーアップして
ゴリラ・コンボイになるという、日本とは逆の順序であった。




Convobat Energon Sword BW GP777404

エナジー・ソード

『翼に隠されている2本の剣。
エネルギーを籠めると切れ味が更に増すのだ。』


蛮刀の様な野性味溢れる形状の刀。
同形の物が2本付属する為、二刀流も可能。



BW Convobat Secret weapon

エナジー・ソードは左右の翼に収納可能。
蝙蝠の翼のモールドに合わせ、骨格も取り入れられている秀逸な造形。

この体内に武器を隠し持つギミックは、海外版のシークレットウェポンと同様に
日本版パッケージにも『秘密武器』としてアピールされている。




Bat Shield

バット・シールド

『とても軽い超合金で出来ていて、敵の攻撃を寄せ付けない。
レーダー電波も吸収してしまうのだ。』



Convobat Bat Cycle IMGP7965

バット・サイクル

『超音波を発射して敵の頭脳コンピューターを混乱させ、同士討ちさせる。』


これ等は日本独自の追加設定で、タカラが発売した
トレーディングカードや書籍にのみ掲載された。





OPtimus Primal VS Megatron

コンボバット最大の特徴は、リーダーらしからぬ動物の
コウモリ”に変形する奇抜さと言えよう。

悪のデストロン軍団リーダーのメガトロンが、
地上最強の爬虫類であるワニに変形する事は納得出来る。



Beast Wars Convobat IMGP7878

しかしサイバトロンのリーダーであるコンボイが、
百獣の王ライオンでもアメリカ人が好むゴリラでもなく、
哺乳類と鳥類の中間の様な生態を持つ、
中途半端なイメージの蝙蝠であるのは何故か。

これはトランスフォーマーの歴史や世界観は考慮されず、
玩具会社の都合を押し通した結果であると考えられる。




TF Generation 2 Beast Wars

アメリカでのトランスフォーマー・シリーズは、
G1からG2期までは『ハズブロ』が発売してきた。

心機一転の新たなシリーズであるビーストウォーズ・シリーズは、
ハズブロの子会社となっていた『ケナー』が販売を担当する事となる。



Batman Convobat IMGP7946

ケナーの主力トイシリーズの一つは『バットマン』のフィギュアであった。

スター・ウォーズのフィギュアシリーズが一段落していた時期の
ケナーの“顔”とも言えるシリーズはバットマンであった為、
オプティマスプライマル(コンボバット)はバットマンを強く意識した姿となった。

自社の代表キャラクターをBWの正義のリーダーに
取り入れたかったのであろうと推察される。




Convo batman IMGP7862

コンボバットはバットマンその物と言っても過言ではない程の
デザインが与えられており、腕部や太腿に至っては、
ロボットではなく筋肉質な人間のヒーローを思わせる。

蝙蝠の翼をマントにしている事や、マスクの形状、
グローブに付いているエッジ等もバットマンと共通する。



Batman Convobat  Convoy

頭部全体を覆うマスクは目だけ覗いていたり、尖った耳や三角形の鼻、
大きく開いた口元が特徴的で、バットマンのデザインに酷似している。

コンボイのアンテナとバットマンの耳の形状は類似性がある物の、
従来のコンボイの意匠は、額の突起部分と耳の円形のモールドぐらいである。

コンボバットは、バットマン9割、コンボイ1割とも受け取れるデザインとなっている。



Bat Optimus Primal IMGP7858

更にカラーリングも従来のコンボイらしさは微塵も感じられず、
バットマンのイメージカラーそのままと言っても良い。

コンボバットのリカラーであるボットコンTF・オニキスプライマル
黒いボディカラーだった為、「オニキスはバットマンカラーを再現した物。」とされる
ケースが多いが、実は青いコンボバットもバットマンカラーを意識した物なのである。




DC comics BATMAN 2

『バットマンは全身黒ずくめのコスチューム』というイメージが定着したのは、
1989年の実写映画『ティム・バートン版 バットマン』以降だ。

それ以前のコミックスやアニメ作品でのバットマンは
長年の間、青とグレーのコスチュームで描かれてきた。

4色刷りが主流であったアメコミは、黒い箇所の陰影に青を使用する事が
多かったのだが、バットマンの場合は何時しか青がコスチュームカラーとなった。



DC comics BATMAN 3

長いバットマンの歴史の中では黒いコスチュームも勿論あるが、
1940年代から1980年代までのほとんどのバットマンは
青とグレーのコスチュームであった為、コンボバットの青い配色は
一般的なアメリカ人がイメージするバットマンのカラーと重なるのだ。



Beast Wars Optimus  Primal Convobat M112913

冷静に考えれば、コンボバットの様な“青い蝙蝠”というのは、
馴染みがある物ではなく、一般的に蝙蝠は茶色か黒であろう。

即ち、コンボバットもリカラーのオニキスプライマルも
双方共にバットマンをイメージしたカラーリングと言える。

この様にコンボバットは、アメリカを代表するスーパーヒーローである
バットマンを明確に意識して再現した異色のTFなのである。




Convobat Bat a Rang IMGP7889

拳には上下に穴がモールドされている為、刀を同時に装備する事が出来る。

この状態の武器形状は、バットマンが度々使用する
ブーメラン型の武器『バットラング』を彷彿させる。

これもバットマンを意識して意図的に組み込まれたギミックと思われる。



Bat Optimus Primal IMGP7865

ここまで共通点が多いと、もはや変形するバットマンのフィギュアにも見えてくる。

しかしコンボバットは紛れも無いトランスフォーマーのトイであり、
日本に於いては“青いバットマン”というイメージがアメリカほど浸透していない事と、
トイはタカラが発売した為、“ケナーのバットマン”というイメージは完全に払拭されている。




BW Convobat Box Art IMGP7815

ボックスアート

日本独自のコンボバットのイラストは、トイのモールドを拡大解釈し、
額の突起部に横線を入れる事により、G1期のコンボイに類似した顔で
描かれており、『コンボイ』である事を強くアピールしている様である。




Beast Wars Convobat IMGP7853

コンボバットバットマンの特徴を数多く引き継いでいる物の、
トランスフォーマーとバットマンのコラボレーション企画の産物ではない。

海外では二つのシリーズを同じケナー社が担当した事で生まれた
コンボバットのデザインは、TFの歴史の中でも特異なケースと言えるだろう。

日本では然程目立たないTFアイテムではあるが、
海外でビーストウォーズの展開がスタートした際には、
話題になったTFである事は想像に難くない。







batIMGP7980.jpg

◆参考にならない比較◆





⇒ ロボットマスターズ RM-11 ビーストコンボイ
⇒ ビーストマシーンズ オプティマスプライマル `







テーマ:ホビー・おもちゃ - ジャンル:趣味・実用

コメント
あえてケナーパッケージの2パックの方を手に入れましたが、コミックくらいしか情報がなかったので非常に参考になりました。
ビーストモードでの脚の位置や拳の両側に武器を付けられるのはこの記事を読まなかったらずっと知らないままだったと思います。
バットラングでいよいよ確信犯なわけですね(笑)。

眼が別パーツだったり、シークレットウェポンの同化ぶり、特にビースト部分の造形はメガトロン共々驚かされました。
よく見てみたら翼の骨格の間に血管のモールドまであるんですね。

最後の写真・・シルクハットがあるだけであっちのペンギン(ややこしい笑)に見えますね!!
2012/03/29(木) 01:25:27 | URL | チャックルベリー | [ 編集 ]
個人的にはビーストの合体ロボであるトライプレダカスの顔がジョーカーに見えてしまっていました。
2012/03/29(木) 20:50:02 | URL | sei | [ 編集 ]
>チャックルベリーさん
TFシリーズって説明書に載っていないギミックもよくありますよね、
少しでもお役に立てれば私も嬉しいです。^^

やはりバットマンですねこの人は、バットラング持ってるしw
日本限定の赤いコンボバットで、漸くコンボイっぽい雰囲気が出た感じでしょうか。

初期ビーストって血管とか骨とか内臓とか、意外に不気味なモールドが多いです。
90年代のスポーンブームの影響大って所が時代を反映していて気に入ってます。

>ペンギン&シルクハット
気付いて頂きありがとうございます。^^
これでコウモリ傘があれば完璧でしたw
2012/03/29(木) 22:48:29 | URL | つくも | [ 編集 ]
>seiさん
なるほど、白い顔に笑顔っぽいのでジョーカーを連想しちゃいますね。
しかしトライプレダカスのあのデザインは今見ても凄いと思います。
2012/03/29(木) 22:56:49 | URL | つくも | [ 編集 ]



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