十三非常階段
●トランスフォーマー ロストエイジ  AD-25 ダイノボット スラッシュ
TRANSORMERS AGE OF EXTINCTION MOVIE ADVANCED SERIES AD-25 DINOBOT SLASH 299

恐竜の研究は時代を重ねる毎に進歩しており、
数十年の間に同一の恐竜の姿形が全く別物にされるケースもある。

ダイノボットスラッシュが変形するヴェロキラプトル
その代表例と言っても過言ではなく、僅か十数年の間に
一般に認知されていた物とは懸け離れた独特な姿となった。

新説を取り入れたスタイルのスラッシュは、
デザイン面でも注目に値するTFトイと言えよう。



トランスフォーマー ロストエイジ ムービーアドバンスドシリーズ AD-25 ダイノボット スラッシュ 435

  ◆ 名前 : ダイノボット スラッシュ

  ◆グループ: ダイノボット

  ◆ 変形 : ヴェロキラプトル


  ◆シリーズ: トランスフォーマー ロストエイジ

  ◆ 発売 : 2014年7月19日

  ◆ 価格 : 2800円




TRANSFORMERS LOST AGE AD-25 DINOBOT SLASH Package

パッケージ




TRANSORMERS AGE OF EXTINCTION AD-25 DINOBOT SLASH VELOCIRAPTOR 276

ビーストモード

白亜紀後期に生息していた小型の肉食恐竜。

ヴェロキラプトルの骨盤は始祖鳥と類似しており、
1990年代の羽毛恐竜の化石発見により、
ヴェロキラプトルも前肢には鳥類の様な翼が生え、
全身は羽毛で覆われていたという説が有力視される様になった。



TRANSORMERS AGE OF EXTINCTION AD-25 DINOBOT SLASH VELOCIRAPTOR 281

リア

新説に基づいた姿のヴェロキラプトルを再現している為、
腕部や脚部、背中には翼や羽毛のパーツが取り付けられている。

蛍光イエローで成形された羽毛パーツ及び長い尻尾は
細かな突起が連なる造形が目立つが、軟質パーツで
造られており、破損防止が考慮されている事が分かる。




トランスフォーマー ロストエイジ ムービーアドバンスドシリーズ AD-25 ダイノボット スラッシュ 310

羽毛までメカニカルにアレンジしたデザインが目新しい。

始祖鳥のトランスフォーマーは、1999年に発売された『ビーストウォーズ ネオ』の
アルカディスが既出だが、羽毛恐竜という一風変わったモチーフのTFは
ダイノボット スラッシュが初であり、興味を引く存在であった。



TRANSORMERS LOST AGE AD-25 DINOBOT SLASH VELOCIRAPTOR 5306

顎の開閉、腕部の基部や股関節、膝、足首の可動に加え、
背中の羽毛パーツも可動する拘りに感心する。

特に脚部の可動が優秀で、長い尻尾を接地させなくとも二本足で自立可能。
恐竜モードでもポーズの幅が広いので遊び甲斐のあるアイテムである。




トランスフォーム!
TRANSFORMERS LOST AGE AD-25 DINOBOT SLASH Transform

ラプターの頭部と首がロボットの脚部に、胴体全体を後方に回転させて
ラプターの脚部がロボットの腕部に変形する。

大掛かりなパーツ移動や折り畳み、回転等、
非常に凝った変形工程で、変形でも楽しませてくれるトイだ。




トランスフォーマー ロストエイジ ムービーアドバンスドシリーズ AD-25 ダイノボット スラッシュ 317

ロボットモード

上半身と腕部にボリュームがあるマッシブ体型に加え、
恐竜の爪を思わせる形状のショルダーアーマーが大型の為、
肩幅が広く見えてパワフルさを増しているスタイルである。

SF要素が強いデザインだが、兜や胸部アーマー等は、
他のダイノボットと同様に西洋甲冑を意識している事が分かる。



トランスフォーマー ロストエイジ ムービーアドバンスドシリーズ AD-25 ダイノボット スラッシュ 5323

リア

ロボットモードの背丈ほどもある長大な尻尾パーツは
全て背負う変形だが、背面も仰々しさが感じられて好感が持てる。

爪や棘、メカニカルな羽毛等、尖ったパーツが全身に
配置されるという、他のTFとは異なる凶悪な
デザインが取り入れられている為、独自性がある。




TRANSORMERS AGE OF EXTINCTION AD-25 DINOBOT SLASH 336

首、腰、二の腕、大腿部にロールが組み込まれ、
肩と股関節にはボールジョイントを使用、
手首、肘、膝、つま先に可動軸が設けられているので、
ポージングに不自由する事は無い。

唯一、変形機構が組み込まれている為、
手首部分は回転出来ない事が惜しい所だ。



TRANSORMERS LOST AGE AD-25 DINOBOT SLASH 424

又、ポーズを付ける際に、腕部がショルダーアーマーに干渉するが、
ショルダーアーマーには片側2箇所に可動軸が組み込まれており
外側に逃がす事が出来る為、特に問題は感じられない。

同様に背中に配置された恐竜モードの腕部及び尻尾や、
大腿部の羽毛パーツも動かせるので、初見のイメージに反して
ポーズ付けの自由度は非常に高い。




TRANSORMERS AGE OF EXTINCTION AD-25 DINOBOT SLASH VELOCIRAPTOR 382

『ダイノボット スラッシュは、どの様な状況であろうと抜け出す事が出来る。

彼は敵に気付かれずにすり抜けられる素早さを有し、
鋭利な爪で戦って道を切り開く事も出来る。』




TRANSORMERS AGE OF EXTINCTION AD-25 DINOBOT SLASH AXE WEAPON 358

サイバーサイズ

ヴェロキラプトルの腕部に取り付けられている羽パーツは取り外し可能で、
ロボットモードで保持出来るアックス状の武器になる。

サイズ(Scythe)とは死神が持っている様な大型の鎌の事だが、
スラッシュの武器形状は斧の方が近い。

グリップは5ミリジョイントで拳に難無くフィットし、
軟質素材の為、破損し難い造りも嬉しい配慮だ。





TRANSORMERS LOST AGE AD-25 DINOBOT SLASH 342

日本版スラッシュは海外版より塗装箇所が大幅に増加しており、
ヘルメットを始め、ショルダーガード、胸部や腕部等の各部アーマーは
メタリック塗装が施されており、煌びやかさが付加されている。

ポージングによってはパーツ同士が干渉する為、
塗装が剥離する可能性もあるが、然して心配する程ではないだろう。



トランスフォーマー ロストエイジ ムービーアドバンスドシリーズ AD-25 ダイノボット スラッシュ 343

又、全体的な塗装面の他にも、海外版では赤かった
ロボットモードの目は水色に変更されている。

ボディカラーやヘルメットがターコイズブルーの為、
色合い的には赤の方がマッチしているが、
日本版は敢えて水色の目としている。




トランスフォーマー ロストエイジ ムービーアドバンスドシリーズ AD-25 ダイノボット スラッシュ 334

日本独自のムービーアドバンスドシリーズでは、オートボットの目は水色に、
ディセプティコンは赤で統一するという拘りを見せている。

全てのキャラクターに当て嵌まる訳ではない物の、
大半のアイテムにこのルールを適用している事が分かる。

これは30周年記念の節目に合わせて原点回帰を意識した仕様と思われる。



TRANSORMERS AGE OF EXTINCTION AD-25 DINOBOT SLASH 381

日本では1985年から放送されたG1アニメ以降、サイバトロン(オートボット)の目は水色、
デストロン(ディセプティコン)は赤という伝統があった為、TFロストエイジのトイシリーズにも
青と赤の目という特徴を採用し、これを再現している事は間違いないだろう。

スラッシュの目の色の変更は、単なる海外版との差別化だけではなく、
30年間というTFの歴史が関係しているのである。






TRANSORMERS AOE AD-25 DINOBOT SLASH VELOCIRAPTOR 386

1993年に全世界で公開されたハリウッド映画『ジュラシックパーク』により
一躍有名になったヴェロキラプトル、通称ラプターは、
小型肉食恐竜の代表格として一般に認知された。

小説や映画では、当時ヴェロキラプトルと同一種と
捉えられていた大型のディノニクスをモデルとしていたが、
ヴェロキラプトルの名を使用した為、この名前が有名になった。



TRANSFORMERS BEAST WARS DINOBOT Jurassic Park Type VELOCIRAPTOR  387

ジュラシックパークの影響は大きく、ヴェロキラプトルと言えば
世界中の一般層にとっては映画に登場した姿なのだ。

これはTFトイにも取り入れられており、1995年末(日本では1997年)に
登場した『ビーストウォーズ』シリーズのダイノボットも、
ジュラシックパーク版ヴェロキラプトルをモチーフとしている。




トランスフォーマー ロストエイジ  ダイノボット スラッシュ & ビーストウォーズ ダイノボット ヴェロキラプトル 5392

BWダイノボットはジュラシックパークに合わせて
爬虫類タイプの姿を有しているのに対し、
TFロストエイジのスラッシュは羽が生えた羽毛恐竜タイプの為、
同じヴェロキラプトルとは思えないほど姿が異なる。

これは羽毛が生えた恐竜の化石の発見が1990年代以降であり、
ジュラシックパーク製作時の一般論として、恐竜は爬虫類型と認識されていた為。



TRANSORMERS LOST AGE MOVIE ADVANCED SERIES AD-25 DINOBOT SLASH 440

研究の進歩により恐竜の姿は変化している事が分かる。

スラッシュは羽毛恐竜としてのヴェロキラプトルをモチーフにしている為、
手足や背中等、全身各所に羽を模ったパーツが取り付けられており、
他のダイノボットとは異なる派手さが感じられる姿である。

更に羽パーツは蛍光イエローの為、仰々しさは一層際立っている。





TRANSORMERS LOST AGE AD-25 DINOBOT SLASH 5377

ダイノボットには映画未登場キャラが数体存在するが、
スラッシュはトイメーカーによるオリジナルのダイノボットではなく、
映画『トランスフォーマー ロストエイジ』に登場させる事が検討されていた。

映画用のコンセプトアートも描かれているが、映画未登場となった。



トランスフォーマー ロストエイジ ムービーアドバンスドシリーズ AD-25 ダイノボット スラッシュ 369

超大作のハリウッド映画だけに、制作期間や制作費削減の為に
キャラクター数を減らしたCG版ビーストウォーズの様な理由とは考え難い。

これは、ティラノサウルスグリムロックスピノサウルススコーンという
二足歩行恐竜が2体登場する事により、キャンセルされたと思われる。



TRANSORMERS AGE OF EXTINCTION MOVIE ADVANCED SERIES AD-25 DINOBOT SLASH 360

グリムロックのティラノサウルスは絶対に外せないキャラクターであり、
スコーンの様に背中に大型の鰭が備わっているスピノサウルスの方が、
スラッシュのヴェロキラプトルより判別し易くインパクトがある為、
ラプターのスラッシュは外された可能性が高い。



トランスフォーマー ロストエイジ ムービーアドバンスドシリーズ AD-25 ダイノボット スラッシュ 364

又、ジュラシックパークの影響により、Tレックスやスピノサウルスは巨大、
ラプターは小型恐竜という事が一般に認識されている事も理由の一つかもしれない。

映画ではダイノボットの背にオートボットの面々が跨る描写もある為、
小型恐竜として知られるヴェロキラプトルは、巨大なイメージの
ダイノボットとして相応しくないと判断した可能性もある。




トランスフォーマー ロストエイジ ムービーアドバンスドシリーズ AD-25 ダイノボット スラッシュ 353

トイではカッパー&シルバーのグリムロック、のスコーン青緑色のスラッシュ等、
各キャラクター毎にカラフルなボディカラーが与えられているが、
映画ではどのダイノボットもシルバーを基調としたモノトーン調のカラーなので、
二足歩行恐竜は分かり易さを優先して2体で充分と判断したのであろう。



TRANSORMERS AGE OF EXTINCTION AD-25 DINOBOT SLASH VELOCIRAPTOR 5312

しかしながら、スラッシュのヴェロキラプトルモードは
複雑なコンセプトアートのデザインを絶妙なアレンジを施して再現しており、
トイの完成度は非常に高い事が実感出来る。

全身の尖った突起パーツや手足と背中の羽毛、
鳥脚を思わせる長い脚部等、変形機構や可動を組み込みながら
コンセプトアートのヴェロキラプトルを再現した手腕は評価に値する。




TRANSORMERS AGE OF EXTINCTION AD-25 DINOBOT SLASH 420

羽毛恐竜としてのヴェロキラプトルから奇抜なデザインのロボットに変形するスラッシュは、
それまでのTFトイにはあまり見られなかった変形工程が取り入れられており、
ムービーアドバンスド・シリーズ』の名に相応しいクオリティの高いトイである。

それでいて変形は複雑過ぎず、遊び易さのバランスが良い設計は
非常に好感が持てる物であり、更にデザイン面に加え可動も優れている
スラッシュは、傑作トイの一つに数えられるアイテムと言えるだろう。








TRANSORMERS DINOBOTS 5396

⇒ ◆参考にならない比較◆





⇒ ダイノボット AD-05 ダイノボット スコーン`
⇒ ダイノボット EX ブラックナイトスコーン  `
⇒ ダイノボット AD-24 ストレイフ      `
⇒ ダイノボット 限定 スラッグ G1カラーVer.
⇒ ダイノボット EX ブラックナイトスラッグ  `







テーマ:ホビー・おもちゃ - ジャンル:趣味・実用

Copyright @ TYPE=B All Right Reserved. Powered by FC2 Blog