十三非常階段
●トランスフォーマー ロストエイジ  AD-16 オートボット ディーノ
トランスフォーマー ロストエイジ ムービーアドバンスドシリーズ AD-16 オートボットディーノ 9878

実写映画第3作目『トランスフォーマー ダークサイド・ムーン』で
オートボットに新たに加わったディーノは、映像でも印象的な活躍を残したが、
それに見合った変形トイの発売は実現せず、ファンは苦汁を舐めさせられる事となる。

約3年後の『トランスフォーマー ロストエイジ』のムービーアドバンスドシリーズに於いて
登場したディーノのトイは、正にファンが待ち望んでいた物であった。

既存のトイのリデコ版ながらも、新規造形の頭部と武装パーツの追加により、
ディーノのキャラクター性は充分再現されており、「待った甲斐があった」と
思える程の完成度を備えたトイに仕上がっていた。



TRANSFORMERS LOST AGE AD-16 AUTOBOT DINO 755
  ◆ 名前 : オートボット ディーノ

  ◆グループ: オートボット

  ◆ 変形 : アウディ・R8

 
  ◆シリーズ: トランスフォーマー ロストエイジ

  ◆ 発売 : 2014年6月21日

  ◆ 価格 : 3200円





TRANSFORMERS LOST AGE Movie Advanced Series AD-16 AUTOBOT DINO Package

パッケージ




TRANSFORMERS LOST AGE AD-16 AUTOBOT DINO Audi R8 9056

ビークルモード

ドイツの自動車メーカー・アウディ初のミッドシップスポーツカー。

ボディは強度が高く軽量なアルミ製スペースフレーム構造を採用、
ガソリン直噴V型8気筒エンジンを搭載し、最高出力430馬力を発生する。

最高速度は301km/hに達し、世界各国で行われた耐久レースで
使用されたR8レーシングカーにより培われた技術を応用している。



TRANSFORMERS LOST AGE AD-16 AUTOBOT DINO Audi R8 059

リア

映画に於けるディーノはフェラーリ・458 イタリアに変形するが、
トイは既出アイテムのリデコ版の為、アウディ・R8に変形する。

メーカーライセンスを取得していない為、厳密にはアウディ・R8とは
形状が異なるスポーツカーだが、概ねアウディ・R8を再現しており、
ミッドシップに積まれたエンジンやホイールの造形もリアルだ。




TRANSFORMERS LOST AGE AD-16 AUTOBOT DINO Audi R8 89

ヘッドライトやテールランプ、ウィンドーにはクリアパーツが使用され、
ルーフやウィンドー周りのフレームは赤く塗装されている。

タイヤやホイールの細かな造形に加え、密度の高い構造にも拘らず
カーモードの纏まりは良く、ロボットモードでは胸部に変形し各パーツが開く
フロント部の分割線も目立たない等、カーモデルとしても納得のトイだ。




トランスフォーム!
TRANSFORMERS LOST AGE AD-16 AUTOBOT DINO Transform




TRANSFORMERS LOST AGE AD-16 AUTOBOT DINO  Automorph Technology

オートモーフ

フロント部の内部にはスプリングを使用した自動変形ギミックが搭載されている。

フロントグリルがスイッチになっており、ここを押すとロックが解除され、
底部からロボット腹部が起き上がり、更に両方の前輪が閉じて車体底部に収納される。

合計3箇所のパーツが瞬時に移動する構造は、フリップチェンジャーの応用と言える物で、
従来のTFトイの技術を取り入れ活かしている秀逸なギミックである。




トランスフォーマー ロストエイジ ムービーアドバンスドシリーズ AD-16 オートボットディーノ 9716

ロボットモード

胸部にカーモードのフロントが配置される事や
ドアやウィンドーがウイングの様なシルエットを
作り出している所は、TFらしいデザインである。

しかし脚部は幾重にも折れ曲がった複雑な構成となっており、
クリーチャー要素が付加された異様なロボットモードとなっている。



トランスフォーマー ロストエイジ ムービーアドバンスドシリーズ AD-16 オートボットディーノ 719

リア

オートボットディーノは、2009年に『トランスフォーマー リベンジ』シリーズで
登場したRD-05 サイドウェイズのリデコレーション版で、
頭部を新規造形の物と差し替え、武器を追加したアイテムだ。

サイドウェイズは悪役のディセプティコン側のTFで、
意図的に異形の姿を与えられていた為、
同型のディーノにも特殊なデザインが受け継がれている。




トランスフォーマー ロストエイジ ムービーアドバンスドシリーズ AD-16 オートボットディーノ 734

クリーチャータイプのディセプティコンに対し、オートボット側のTFは
ヒューマン型スタイルを基本としている為、映画に登場するディーノも
正統派な均衡の取れた体型のロボットモードである。

説明書にはサイドウェイズと同様の変形方法が掲載されているが、
多関節の脚部を伸ばしたり各部を調整してヒューマン体型にした方が、
本来のディーノの雰囲気を再現出来るだろう。




TRANSFORMERS LOST AGE AD-16 AUTOBOT DINO 9714 3

トランスフォーマー リベンジ』で登場したTFイは複雑な機構が
組み込まれている物が多く、サイドウェイズも同様に可動部分が多かった。

これを利用してリデコ版のディーノも各部を動かし、
ヒューマン体型のロボットモードにする事が出来る。



TRANSFORMERS LOST AGE Movie Advanced Series AD-16 AUTOBOT DINO 9710 2

但し、本来何度も脚部を折り曲げて逆関節にしてバランスを
取って自立させるトイなので、脚を伸ばすと重心が定まらず、
足パーツも小さく足の裏の面積も狭いので転倒し易くなる。

ヒューマン型スタイルにする事は、ある程度は可能だが、
接地性は犠牲になる事は避けられない。



TRANSFORMERS LOST AGE Movie Advanced Series AD-16 AUTOBOT DINO 9711 2

肩に配置されたドアの基部はボールジョイントで接続されているので、
向きを自由に変える事が出来、背中のルーフ部はヒンジが多く、
任意の位置に移動させる事も可能という優れた構造である。

脚部も多関節で、タイヤと外装パーツは基部にヒンジが
設けられているので、外側から内側まで移動させる事が出来る。



TRANSFORMERS LOST AGE Movie Advanced Series AD-16 AUTOBOT DINO 9735 2

説明書通りのサイドウェイズと同様の変形だとオートボットのイメージから
離れてしまうので、特に脚部は変化させた方がキャラクター性に合っている。

映画版ディーノのデザインを完全に再現する事は不可能だが、
工夫次第で近付ける事は出来るので、各人の好みの姿に
変化させてみるのも楽しみ方の一つと言えるだろう。





TRANSFORMERS LOST AGE Movie Advanced Series AD-16 AUTOBOT DINO 766

『敵陣に真っ先に突っ込む血気盛んなディーノ。
良く言えば大胆、悪く言えば無鉄砲。

だが透明化やホログラム生成能力を駆使する彼が、
オートボットの重要な戦力になっている事は確かである。』




TRANSFORMERS LOST AGE Movie Advanced Series AD-16 AUTOBOT DINO SAW BLADE 776

ソウブレード

右腕に設置された回転ノコギリは、手動で回転可能。
ディーノのトイでは、この武器について特に触れられていないので、
「ソウブレード」の名称は基となったトイのサイドウェイズから引用した。

この武装は本来レバー操作でノコギリを高速回転させるギミックを想定していた模様だが、
TFリベンジのトイは原油高騰の煽りを受けてギミックがオミットされたアイテムも多かった。

この回転ギミックはビーストウォーズⅡ』のオートクラッシャーと同様の物で、
ディーノの肘のモールドにレバーとギアを内蔵するスペースの名残りが確認出来る。




TRANSFORMERS LOST AGE Movie Advanced Series AD-16 AUTOBOT DINO ARM BLADE 9786

アームブレード

TFロストエイジ・ムービーアドバンスドシリーズで
リデコ版として発売された際に追加された新規の武装。

劇中でも印象的だったブレードが二つ付属し、
前腕部の四角いジョイントに取り付けて装備する。



TRANSFORMERS LOST AGE Movie Advanced Series AD-16 AUTOBOT DINO ARM BLADE 907

アームブレードは、カーモードでは円形のジョイントを使用して
車体後部の内側に収納可能という優れた設計である。

リデコトイながら新規のパーツを収納出来る形状に造形し、
カーモードで余剰パーツにならない様に配慮している事に感心する。




TRANSFORMERS LOST AGE AD-16 AUTOBOT DINO MECH ALIVE

メックアライブ

肘を曲げるとギアによる連動で、上腕内部の赤いパーツが回転し、
同時に肘に設置されたディスク状のパーツも回転する。

肘を曲げるアクションで2ヶ所が連動して動く優れたギミックであり、
更に両腕にギミックを内蔵しているという拘りにも驚く。



TRANSFORMERS LOST AGE AD-16 AUTOBOT DINO MECH ALIVE 946

本来、メインのメックアライブはレバー操作によるノコギリの
回転ギミックだったがオミットされた為、もう一つのメックアライブである
上腕のメカが動くギミックがメインとなる形になった。

尚、オートボットディーノでは、パッケージや説明書で
メックアライブについて全く触れられていない。






トランスフォーマー ロストエイジ ムービーアドバンスドシリーズ AD-16 オートボットディーノ 779

ディーノは2011年の『トランスフォーマー ダークサイド・ムーン』
初めてスクリーンに登場した新メンバーであったが、
残念ながら変形トイが発売される事は無かった。

脇役ではあった物の、台詞もあり、高速道路でのドレッズとの
バトルも印象的で記憶に残るキャラクターでもあった為、
トイの発売を望む声も高かったが実現には至らなかった。



TRANSFORMERS DARK SIDE MOON AUTOBOT DINO 881

翌年の2012年に海外でサイバーバース版が発売されたが、
それはEZコレクション・サイドウェイズを赤くリペイントした物で、
その後も新規のディーノのトイは非変形のミニカートイである
スピードスターズ版しか発売されていなかった。

他にディーノを再現したトイは、幼児向けディフォルメトイの
ビークール』シリーズ B-08 赤のスポーツカー・ミラージュのみである。




トランスフォーマー ロストエイジ ムービーアドバンスドシリーズ AD-16 オートボットディーノ 964

ディーノはG1初期から登場しているミラージュ(日本名:リジェ)を
基にしたキャラクターの為、サイバーバース版、スピードスターズ版、ビークール版は、
いずれも名称は『ミラージュ』で、ディーノの名は使用されていない。

映画と同じ『ディーノ』の名称が与えられたTFトイは、
このムービーアドバンスドシリーズのオートボットディーノが初となった。



トランスフォーマー ロストエイジ ムービーアドバンスドシリーズ AD-16 オートボットディーノ 780

ムービー版ミラージュ(ディーノ)の変形トイにEZコレクション・サイドウェイズ
使用した前例がある為、ロストエイジ版ディーノも同じキャラクターの
デラックスクラス版サイドウェイズと同型のトイを選んだと思われる。

元々サイドウェイズのトイだけに、映画のデザインとは
ロボット、カーモード共に大幅にデザインが異なるのだが、
ムービーシリーズ・TFトイの「スポーツカー」タイプの中では
最もディーノに近いと判断し素体にしたと考えられる。





TRANSFORMERS LOST AGE Movie Advanced Series AD-16 AUTOBOT DINO 799

ディーノはG1トランスフォーマーのミラージュ(リジェ)
基にしているキャラクターの為、映画の製作段階ではミラージュの
代表的な能力の透明化も考慮していた模様で、
徐々に姿が消えていくコンセプトアートも描かれている。

この案は映画では採用されず、劇中に於けるディーノに
G1ミラージュらしさは、あまり感じられない。




TRANSFORMERS LOST AGE AD-16 AUTOBOT DINO Audi R8 957

ディーノは明確な名称が決まっていなかった映画制作時には、
便宜上、変形するカーモードの名称で呼ばれていた。

映画スタッフのインタビューによると、製作時は『エンツォ・フェラーリ』と
呼ばれていたそうだが、実際の車種は『フェラーリ・458 イタリア』である。

458イタリアとエンツォは全く異なるボディ形状だが、フェラーリから
連想される車種ではエンツォの方が有名だったという事だろう。



TRANSFORMERS AGE OF EXTINCTION AUTOBOT DINO 793

当初はモチーフキャラクターの『ミラージュ』の名称を
使用する予定だったが、大手玩具会社マテル社がフェラーリ社の
自動車のトイを製作出来る独占権を所有していた為、
ハズブロの商標取得名称である『ミラージュ』の名を
フェラーリの車に命名する事に難色を示した。

玩具会社、自動車会社の契約、権利問題等の理由から
キャラクター名称が変更された例である。



TRANSFORMERS DARK OF THE MOON AUTOBOT DINO 787

結果的に『ミラージュ』の名称は却下され、マイケル・ベイ監督の
「フェラーリらしさを持たせたい」という意向から、
イタリア人の名前を取り入れ、『ディーノ』を採用した。

この『ディーノ』の名は、フェラーリ社の創設者である
エンツォ・アンゼルモ・フェラーリの息子アルフレード・フェラーリの愛称である。

アルフレードの愛称「アルフレディーノ」、その略称「ディーノ」が由来となっている。






TRANSFORMERS LOST AGE Movie Advanced Series AD-16 AUTOBOT DINO 9873

映画劇中のディーノは初登場時のロボットモードで、
両腕のアームブレードを展開する様が印象的であった。

このアームブレードは、映画後半のシカゴに於けるバトルシーンで
ディセプティコンを仕留めるのにも使用している。

G1ミラージュには無い直接攻撃の武装である。



トランスフォーマー ロストエイジ ムービーアドバンスドシリーズ AD-16 オートボットディーノ 797

ハイウェイに於けるドレッズとのチェイスでは、
フック付きワイヤーを射出してハチェットを捕らえて倒している。

G1期のミラージュは戦略と技を駆使して戦うスナイパーで、
敵に自ら躍り懸かるディーノの様な好戦的な戦士ではなかった。

ディーノは従来のミラージュとは全く異なるキャラクター性が与えられているが、
これはフェラーリに変形する事が関係していると推察される。




TRANSFORMERS AGE OF EXTINCTION AUTOBOT DINO MIRAGE 951

フェラーリの代表的なカラーは『』であり、この色がディーノの
キャラクター性に影響を及ぼしている事は間違いないだろう。

アイアンハイドランボルクリフインフェルノ等、
赤いボディのサイバトロン(オートボット)戦士は
好戦的で血気盛んなキャラクターが多い事が特徴で、
赤いフェラーリに変形するディーノもこの傾向を引き継ぎ、
好戦的な性格や直接的な戦闘スタイルが設定されたと思われる。



トランスフォーマー ロストエイジ ムービーアドバンスドシリーズ AD-16 オートボットディーノ 804

G1アニメを知らない一般の映画ファンにとっても、
赤いボディのロボットが好戦的という設定は受け入れ易い。

』は血の色でもある為、交感神経に刺激を与える効果があり、
心理学的にも活力や情熱、攻撃、危険等のイメージがある。

本来のミラージュは沈着冷静なスパイだが、ディーノは赤いボディなので
映像的に冷静さよりも激しさを表現した方が観客にも分り易い為、
好戦的な戦士に設定したと考えられる。




TRANSFORMERS LOST AGE AD-16 AUTOBOT DINO 747

映画『トランスフォーマー ダークサイド・ムーン』では脇役とは言え
記憶に残るキャラクターであったディーノだが、変形トイは小サイズの
サイバーバース・リージョンクラスのみで満足出来る物ではなかった。

ムービーアドバンスドシリーズのディーノは、リデコ版ながらも
映画設定をリアルに再現した新規頭部やアームブレードの追加により、
漸くファンが求めていたディーノの変形トイが登場したと言えるだろう。

更にリデコ版のメリットとして、TFリベンジ期のトイが
如何に優れていたかを再認識する事が出来たのも嬉しい事実だ。








TRANSFORMERS MIRAGE 9938

⇒ ◆参考にならない比較◆







テーマ:ホビー・おもちゃ - ジャンル:趣味・実用

Copyright @ TYPE=B All Right Reserved. Powered by FC2 Blog