十三非常階段
●百鬼夜行 妖怪コレクション 第ニ集
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約半年のスパンで登場した海洋堂の妖怪フィギュアシリーズ第二弾。
西日本先行発売で、東日本は二ヶ月程遅れて発売された事も話題になった。

今回はシークレットフィギュアも加わり、9種類の妖怪フィギュアとなり、
彩色違いのバリエーションを含めると全27種のラインナップとなった。

江戸時代の妖怪画を元に生み出されたリアルで不気味な容姿、
食玩の域を越えた細かく造り込まれた造形と彩色は見る者を圧倒する。



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◆ 名前 : 百鬼夜行 妖怪コレクション 第2集

◆メーカー: 海洋堂 (発売元・フルタ製菓) `

◆ 発売 : 2000年12月           `

◆ 価格 : 各300円            `




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『鵺は頭は猿、胴体は狸、手脚は虎、尾は蛇、
そして鳴き声は虎鶫という鳥の物だという。
様々な鳥獣が合成された、奇怪な姿をした妖怪。

夜な夜な丑の刻に黒雲に隠れて
皇居を襲来し、近衛天皇を悩ませた。』



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『源頼政の鏑矢に射抜かれ退治された鵺は、
亡霊となって現れ、己の最期の顛末を僧侶に話し、
回向を頼み闇夜へと消えて行った。』



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日本版キメラである鵺をアレンジを加えて再現している。
虎の縞模様や蛇になっている尻尾等の細部にも抜かりは無い。

台座は暗めのクリアーパーツで黒雲を再現している。





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泥田坊

『泥田坊は休止した田に出没する一つ目、三つ指の妖怪。

昔、北国にいた翁が丹精込めて耕し立派な田を造った後、他界した。
しかし息子は酒に溺れ、酒代の為に田地を手放す事に至った。』



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『田を手に入れた者は喜んだが、
夜な夜な一つ目の黒き者が現れ
「田を返せ、田を返せ」と罵る様になった。

精魂込めて造った田を他人に奪われ、
その原因である息子に対する無念の現れが泥田坊である。』



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江戸時代の妖怪画家・鳥山石燕が書き記した『今昔百鬼拾遺』
の図に最も近いスタイルのフィギュア。

木の枝には「モズの早贄」と呼ばれる
モズが蛙を枝に突き刺した姿が造形されており
無気味さと不快感を煽っている。





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鳴釜

『鉄釜で湯を沸かしたり、飯を炊いた時に、蒸気の噴射によって
釜全体が重低音で唸り響く現象を“釜鳴り”と言う。

その原因は竈に潜む鬼の仕業とされ、釜の底に「鬼」の字を書き、
鬼封じの呪文を唱えると鳴り止むと言われる。』



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『陰陽師は湯を沸かせて釜鳴りを起こさせ、
その鳴り方から吉凶を占った。

これは“鳴釜神事”と呼ばれる特殊神事で、
室町時代末期から江戸時代に掛けて行われた。』



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釜を被り毛むくじゃらの姿は妖怪画を忠実に再現しているが、
体が紫色になっている事や竈の骸骨等は独自のアレンジ。

手にしている徳利や竈に立て掛かっている釜の蓋にも
手足が生えて妖怪化している所が興味深い。





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九尾の狐

『狐は妖獣で百歳になると頭上に人の頭蓋骨を乗せて
北斗七星に礼拝すれば人間に変身でき、人を惑わす様になる。

千歳になると強力な神通力を持ち、天狐と呼ばれる。
白面、金毛、九本の尾を持つ妖狐・九尾の狐は
三千年以上も生きて来たと言われている。』



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百鬼夜行妖怪コレクション第二集のシークレットアイテムだが、
パッケージ箱裏面には非常に分かり易いシルエットが載っており
一目で九尾の狐である事が解る様になっている。

九尾の狐に合わせ、通しナンバーが9にされているあたりも芸が細かい。




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第ニ集も前回と同じく彩色版の他に『象牙風彩色版』と『金色彩色版』が混入されています。
それ等は確実にハズレアイテムである為、箱右下の窓で番号が選べたとしても
彩色版の出現率は1/3になる訳で,ブラインドボックスに近い販売スタイルでした。

百鬼夜行シリーズはその後、ディフォルメされた根付シリーズにシフトしましたが、
リアルな造形のこの妖怪コレクションシリーズに及ぶ筈も無く、消滅の道を歩む事になります。

稀に見るリアルな妖怪フィギュアシリーズだっただけに実に惜しい。
新作を期待しますが、このシリーズの再版でも構わないので復活を望みたい。


百鬼夜行第一弾はこちら


テーマ:ホビー・おもちゃ - ジャンル:趣味・実用

コメント
おお、懐かしいですね。
思えばワタシが食玩などを本格的(?)に集めだすきっかけになったのが、
この妖怪シリーズでしたっけw

あの頃はまだ食玩だけ山盛りでレジに行くのが恥ずかしったなぁ~(遠い目)

2010/06/28(月) 20:49:45 | URL | NT | [ 編集 ]
懐かしいなー。
もう10年も前なんですか!?
食玩ブームからももうそれ以上経ってるってことですね。
当時は、それまで立体化されること自体ほとんどなかったようなモチーフが、リアルな立体が安価で手には入るとあって、食玩はけっこう買っていた気がします。

このシリーズは、買っては塗装なしのハズレばかり当たっていたような記憶が。
蓄光版はなかったでしたっけ?
と、思ったら第1弾の記事があったのですね!
2010/06/29(火) 01:36:29 | URL | tf-tf | [ 編集 ]
>NTさん
当時はあらゆる物が食玩になってて奇妙な状況でもありましたね。
海洋堂が一般に認知されたのも食玩のおかげですし。
私もいろんな食玩に手を出してましたよーw
探せばどこかに眠ってるハズ、発掘せねば!
2010/06/30(水) 00:13:21 | URL | 付喪 | [ 編集 ]
>tf-tfさん
10年前と言うとやたらと昔に聞こえますが、そんなに経った実感があまり無いですねー^w^
この妖怪とかファイヤーコンボイとかも自分の中じゃ”新しい玩具”の範疇ですしw

フィギュアブームの時は面白いアイテムが沢山ありましたね、
食品サンプルとか世界遺産の食玩とか、考えられる物は何でも食玩になってましたね。
当時はトイイベントも活気があって出店も多かったので集め易かったのを覚えています。
2010/06/30(水) 00:26:26 | URL | 付喪 | [ 編集 ]



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