十三非常階段
●ミクロマン  038 アクロゼンマイン カブターボ
ミクロマン マグネパワーズ 038 アクロゼンマイン カブターボ 1738

20世紀末という時世も影響していたのだろう、1999年を中心に展開した
小さな巨人ミクロマン 超磁力システム』、通称ミクロマン・マグネパワーズは、
タカラ製男児玩具の集大成的な要素を多分に含んだトイで構成されていた。

主軸となる可動ミニフィギュアのミクロマンは勿論の事、
磁石を組み込んだマグネモシリーズ、変形ロボットのトランスフォーマー等、
それまでタカラが培ってきた様々なトイシリーズの長所を惜しげも無く導入している。

そして1980年代に一大ブームを起こしてタカラ製玩具のブランドの一つとなった、
チョロQのギミックを取り入れたミクロマンの新アイテムがゼンマインである。



ミクロマン マグネパワーズ 038 アクロゼンマイン カブターボ 729
  ◆ 名前 : カブターボ

  ◆グループ: アクロゼンマイン 

  ◆ 変形 : マシンモード


  ◆シリーズ: 小さな巨人 ミクロマン

  ◆ 発売 : 1999年6月24日

  ◆ 価格 : 780円




MICROMAN MAGNE POWERS ACRO ZENMAIN KABUTURBO Package

パッケージ




MICROMAN MAGNE POWERS ACRO ZENMAIN KABUTURBO Machine Mode 833

マシンモード

四つのタイヤが備わった自動車タイプのビークルだが、
フロントにはカブトムシ型メカの頭部が設置されている。

カブトムシと自動車を融合させた独特なスタイルのマシンであり、
メタリック調のダークグリーンのボディと各部のシルバーに加え、
水色、オレンジ色、パープルの塗装が毒々しさを演出しており、
悪役のアクロイヤーに相応しい禍々しさが感じられるデザインが魅力だ。



MICROMAN MAGNE POWERS ACRO ZENMAIN KABUTURBO Vehicle Mode 836

リア

タイヤの周りにはフェンダー、車体後部には大型のウイングが設置され、
自動車としての特徴も表現されている造形が見事である。

又、中央に配置されたシルバーの球体は金属製で、別売りアイテムの
磁石を内蔵した関節、いわゆるマグネジョイントに合体させる為のパーツ。



MICROMAN MAGNE POWERS ACRO ZENMAIN KABUTURBO Vehicle Mode 840

サイド

カブトムシ型のフロントを備えた独特なスタイルのビークルモードは、
一風変わったデザインの自動車型トイとしても大いに楽しめる。

更に単にビークルからロボットに変形するトイではなく、
アクロゼンマイン、又はゼンマインは走行ギミックも備えている事が特徴。




MICROMAN MAGNE POWERS ACRO ZENMAIN KABUTURBO Dash Gimmick 2

ゼンマインは、その名の通りプルバック式ゼンマイを搭載している事が最大のポイントであり、
チョロQよろしく走行ギミックが楽しめるミクロマン・トイだ。

後輪のタイヤはゴム製で、車体後部にプルバックゼンマイが組み込まれており、
車体を後ろ側に引くとゼンマイが巻かれ、手を離すと勢い良く走行する。




MICROMAN MAGNE POWERS ACRO ZENMAIN KABUTURBO Horns

単なるカブトムシではなく、鼻先の他に額から大型の角が2本生えた3本角の姿は、
コ-カサスオオカブトやアトラスオオカブトを思わせるマニアックさが興味深い。

2本の角には可動軸が備わっているので、
角を閉じて敵のミクロマンを挟み込む事が出来る。



MICROMAN MAGNE POWERS ACRO ZENMAIN KABUTURBO Beetle Mode 855

日本ではカブトムシの人気が高い為、善であるヒーロー側になる場合が
ほとんどだが、ミクロマンではカブトムシ型ゼンマインのカブターボ
悪役のアクロイヤー側に組み込んでいる設定が面白い。

これは正義の味方であるミクロマンのメンバーに、カマキリのデザインを
取り入れたミクロマンエジソン
が存在し、更にミクロマン側のゼンマインに
カマキリ型のカマクローが居る為であろう。

正義のカマキリ、悪のカブトムシという、一般の男児玩具とは
逆となってる異端さがミクロマン・トイの魅力の一つと言えよう。




システムチェンジ!
MICROMAN MAGNE POWERS ACRO ZENMAIN KABUTURBO System Change

ゼンマイン及びアクロゼンマインは、頭部や各パーツを取り外して
各所に付け替える組み換え式だが、ミクロマンシリーズは
トランスフォーマーの様な完全変形を前提としたトイではない。




ミクロマン マグネパワーズ 038 アクロゼンマイン カブターボ 718

ロボットモード

全体はメカニカルさを基本にしているデザインだが、
カブトムシ型の頭部やオレンジ色に塗装された胸部は
有機的な要素が取り入れられており、奇妙な印象のロボットモードだ。

更に腹部には背骨と肋骨の様なモールドがあり、パープルで
彩色されている為、不気味さと異様な雰囲気を放っている。



ミクロマン マグネパワーズ 038 アクロゼンマイン カブターボ 722

リア

カブターボはカブトムシをモチーフにしていながら、
ボディ全体はダークグリーンの成形色が使用されている。

頭部はシルバー成形色で構成されるがブラウンで全塗装しており、
肩に配置された前輪は、ダークグリーン成型色のパーツを
わざわざ黒で塗装してタイヤらしく見える様にしているという拘りの仕様だ。




ミクロマン マグネパワーズ 038 アクロゼンマイン カブターボ 742

『カブトムシ等の甲虫をモデルにしたアクロゼンマイン

とても力持ちで、カブトアームで攻撃する。
スピードを活かした体当たりが最大の武器。

更に接近戦では、2本のツノで敵を挟み、高圧電流を流す。
ロボット形態では、このツノを電撃棒として使用。』




MICROMAN MAGNE POWERS ACRO ZENMAIN KABUTURBO KABUTO ARM 745

カブトアーム

ビークルモードで頭部に配置されていたツノは、
ロボットモードでは腕部及び武器として機能する。

肘関節の可動に加え、カブトアームの基部にも可動軸が
設けられている為、腕部の可動は自由度が高い。





MICROMAN MAGNE POWERS ACRO ZENMAIN KABUTURBO 771

ゼンマインはミクロマンの活動をサポートする為に
ミクロンエジソンが開発した、人工知能搭載の量産型ロボットである。

元々ミクロマンゼンマインとして開発されたカブターボ
ピラニトロンは、アクロイヤーに捕まり手下に改造されたという
設定があるのだが、アニメに於いてその経緯は語られなかった。



ミクロマン マグネパワーズ 038 アクロゼンマイン カブターボ 733

アニメ劇中では見逃してしまう程の出番しか無かったカブターボだが、
アクロイヤーの秘密基地には無数のアクロゼンマインが配備されている。

同一画面に10体以上のカブターボが登場しているシーンもあり、
量産型ロボットという設定が活かされていた。



MICROMAN MAGNE POWERS ACRO ZENMAIN KABUTURBO 767

アクロイヤー・デモン三幹部アーサーミクロマン・マグネパワーズ4人と
チェンジトルーパーズ・ドリルジョーを捕らえ、秘密基地に監禁した際に
アクロゼンマインを投入し、ミクロマン達に改造手術を施そうとした。

このシーンではカブターボのカッター状の腕部がアップで映り、
手術用のメスの様なイメージを見る者に与えていた。





MICROMAN MAGNEPOWERS ACRO ZENMAIN KABUTURBO Walking Gimmick

ゼンマインのトイはチョロQと同様のプルバックゼンマイを搭載している事が
特徴となっているが、ビークルモードの走行ギミックだけにとどまらず、
ロボットモードでもゼンマイを利用したギミックが組み込まれている。

ゼンマイはカムで両脚と繋がっており、ロボットモードでは
左右の脚を前後に動かすのだが、両脚は高速で交互に動く為、
宛ら慌てて走っている様なコミカルな動きを見せる。



MICROMAN MAGNE POWERS ACRO ZENMAIN KABUTURBO Wind Up Pull Back Gimmick 816

走行ギミック用のゼンマイの駆動をロボットモードでは
脚部に伝えるアイディアは非常に優れた物であり、
プルバックゼンマイを最大限に活かしたギミックと言えるだろう。

更にゼンマインをロボットマンアクロボットマン等の大型トイの
腕として合体させれば、高速で打撃を与えるクロー型の武器にもなるのだ。



MICROMAN MAGNEPOWERS ACRO ZENMAIN KABUTURBO Stopper

ゼンマイを利用したアクションギミックは遊び易さも考慮されており、
ゼンマイを巻いた状態を維持する為のストッパーも設けられている驚きの仕様だ。

丸印内のシルバーパーツがストッパーで、押し込むと後輪のゴムタイヤの
回転を止めてゼンマイが巻かれた状態をキープし、矢印の方向に動かすと
ロックが解除されゼンマイをリリース、タイヤが回転し脚部が前後に動く。




ミクロマン超磁力システム アクロイイヤーマグネパワーズ・デモンレッド & アクロゼンマイン・カブターボ 867

又、マシンモードのゼンマインにミクロマンアクロイイヤーのフィギュアを
乗せて走行させる事が可能だが、これは単にカブターボの上に
デモンレッドを立たせているだけではない。

カブターボ車体上部の金属製の球体関節にデモンレッドの足の裏を
接触させる事で、マグネットの磁力で密着するというギミックである。





MICROMAN MAGNE POWERS ACROYER DEMONRED PowerUp Mode KABUTURBO

デモンレッドを始めとするアクロイイヤーマグネパワーズ
ミクロマンフィギュアの背中には5ミリ径の穴が設けられている。

カブターボ頭部の首に当たる部分は5ミリジョイントになっている為、
フィギュアの背中に装着させる事が出来るのもゼンマインのギミックの一つだ。




MICROMAN MAGNE POWERS ACROYER DEMONRED PowerUp Mode KABUTURBO 885

ゼンマインの変形は組み換え方式だが、完全変形を実現出来なかった訳ではなく、
他のミクロマンフィギュアとの連動を考慮した意図的な物である事が理解出来る。

又、カブターボの頭部をバックパックの様に装備出来る事に加え、
角パーツを取り外してデモンレッドの拳に装備させる事も可能。




ミクロマン超磁力システム アクロイイヤーマグネパワーズ・デモンレッド & アクロゼンマイン・カブターボ 905

ミクロマン・マグネパワーズ シリーズは、5ミリジョイントや
3ミリジョイント、マグネット等を駆使して、別売りアイテムと
合体させたりパワーアップ形態を構築する事が出来る優れたトイである。

ユーザーの想像力次第で様々なモードを作り出す事が可能で、
非常に遊び甲斐のあるトイシリーズであった。





ミクロマン マグネパワーズ 038 アクロゼンマイン カブターボ 908

ミクロマン・トイは数を増やしていくと多様な連動が可能となる。

ゼンマインアクロゼンマインは単体でも変形や走行ギミックで
充分楽しめるアイテムだが、他のフィギュアと連動させる事で
遊びの幅が飛躍的に広がる非常に優れたトイである。

新ギミックを組み込みながらもジョイント部は他アイテムと規格を統一している配慮も、
様々なアイテムの連動を念頭に置いた開発という事が窺え、ゼンマインを含む
ミクロマン・マグネパワーズはタカラ製男児玩具の本領を発揮したシリーズであった。







MICROMAN ACRO ZENMAIN 762

◆参考にならない比較◆







テーマ:ホビー・おもちゃ - ジャンル:趣味・実用

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