十三非常階段
●BEAST WARS  バズクロー
TRANSFORMERS BEAST WARS FUZORS BUZZCLAW 932

ビーストウォーズ』のフューザーズは非常に特殊なTFであり、
その名の如く二種類の動物を融合させた奇妙な姿が特徴的だ。

狼と鷲、蠍とコブラ等、インパクトがある組み合わせが多い中、
バズクローに限っては注視しないとカマキリにしか見えず、
トカゲとカマキリのフューザーという事が分かり難かった。

しかしビーストモードだけではなくロボットモードの姿や
キャラクター設定を知れば、トカゲとカマキリ両方の特性が考慮された
フューザーらしさ溢れるTFという事が理解出来るのである。



トランスフォーマー ビーストウォーズ フューザーズ バズクロー 406  ◆ 名前 : バズクロー

  ◆グループ: フューザー / プレダコン

  ◆ 役割 : 妨害工作兵 / 奇襲スペシャリスト

  ◆ 変形 : カマキリ + トカゲ

 
  ◆シリーズ: TRANSFORMERS BEAST WARS

  ◆ 発売 : 1998年8月

  ◆ 価格 : 日本未発売




TRANSFORMERS BEAST WARS FUZORS BUZZCLAW Package

パッケージ




TRANSFORMERS BEAST WARS FUZORS BUZZCLAW Mantis Lizard Beast mode 881

ビーストモード

バズクローはカマキリとトカゲが融合したフューザー戦士だが、
頭部や鎌状の前脚、翅や尻尾(昆虫の腹部)等、カマキリの要素が目立つ為、
一見するとカマキリ型のビーストTFと認識されそうな姿だ。

6本脚ではないので昆虫とは異なっており、
足には爪の生えたトカゲの部分の造形も見て取れるが、
やはりカマキリのイメージが濃厚という事は否定出来ない。



TRANSFORMERS BEAST WARS FUZORS BUZZCLAW Mantis Lizard Beast mode 885

リア

キメラ型ビーストTFのフューザーズは二種類の動物が融合しており、
それぞれの特徴が分かり易い様にボディの各部位を配置している物がほとんど。

しかしバズクローの場合は、昆虫のカマキリの部分が半分以上占めている為、
カマキリのみ目立ってしまい、トカゲが融合しているという事が分かり難い。




トランスフォーマー ビーストウォーズ フューザーズ バズクロー ビーストモード 944

正面から見ると、胴体や手足に爬虫類の皮膚が備わっており、
トカゲの要素を配置している事が理解出来る。

最も特徴的な鎌状の腕と頭部がカマキリである事が、
カマキリ型TFに見えてしまう最大の要因である事は間違いない。

頭部がトカゲであったならば、カマキリとトカゲが融合している
フューザー戦士として分かり易かったであろう。



TF BEAST WARS FUZORS BUZZCLAW Mantis Lizard Beast mode 901

ビーストモードでの可動も優秀で、肩、股関節、膝、翅の基部に
ボールジョイントが組み込まれ自由に動かす事が出来、
鎌と足首、尻尾の根元には可動軸も備わっている。

小サイズのベーシッククラスだが、デラックスクラスの
フューザーと比べても引けを取らない可動の多さには感心する。




バズクロー、テラライズ!
TRANSFORMERS BEAST WARS FUZORS BUZZCLAW Transform




トランスフォーマー ビーストウォーズ フューザーズ バズクロー 391

ロボットモード

二種類の動物が融合しているフューザーズは、
ロボットモードでも同様の特徴を有しており、
バズクローの頭部にはカマキリの複眼の様なモールドがあるが、
顔や牙の生えた口元はトカゲに似た物で、頭部だけでも
二種類の動物を混合させたデザインに纏められている。

腕部はトカゲ、脚部の脛やつま先はカマキリの胴体や翅の
特徴が備わっており、意図的に二種類の動物を組み合わせている。



トランスフォーマー ビーストウォーズ フューザーズ バズクロー 396

リア

翅と鎌が備わったビーストモードの背中を
バックパックの様に背負っている特殊なスタイル。

背部に重心が集中するの物の、尻尾パーツが接地して
支えになる為、自立させる事に問題は無い。




TF BEAST WARS FUZORS BUZZCLAW 422

フューザーズは同時期に発売されていた
メカニカルなトランスメタルスとの差別化が考慮されており、
ロボットモードも全身有機的な要素で纏められたボディだ。

機械的な部分を極力排除している為、ロボットというよりは
怪人やモンスターの様な雰囲気を醸し出している。

この特徴は悪役のプレダコン(デストロン)だけではなく、
善のマキシマル(サイバトロン)のフューザーにも当て嵌まる。



TRANSFORMERS BEAST WARS FUZORS BUZZCLAW 411

全身各所の可動部分にはボールジョイントを多用、
首、肩、肘、股関節、膝に採用されており、
ビーストウォーズ期のTFとして標準的な構造となっている。

腰にはロール、足首に可動軸が備わっている事に加え、
背中の翅の基部はボールジョイント接続、尻尾の根元も
可動軸により動かせるので、ポージングの幅は広い。





TF BEAST WARS FUZORS BUZZCLAW Mantis Lizard Beast mode 922

『一部はカマキリ、一部はトカゲのバズクローは、
獰猛ながらも狡賢という、兵士としての素質を全て兼ね備えている。

ビーストモードでは、餌食となる敵の背後から奇襲を仕掛けて
強力な尻尾で打ち倒し、棘だらけの鎌と毒を帯びた大顎で襲い掛かる。』



TRANSFORMERS BEAST WARS FUZORS BUZZCLAW Bio 418

『ロボットモードで飛行時のバズクローは、前腕に装備された短剣から
致死性のイオンディスクを発射し、敵を麻痺させて無力化する。

普段は禁欲的で寡黙なバズクローだが、戦闘任務に従事する際は、
尊大且つ機知に富んだ兵士となり、任務に専念するのだ。』




TRANSFORMERS BEAST WARS FUZORS BUZZCLAW Tech Specs 414

テックスペック

・体力 : 6.0
・知力 : 7.0
・速度 : 5.0
・耐久力: 5.0
・地位 : 3.0
・勇気 : 5.0
・火力 : 5.0
・技能 : 9.0




TF ビーストウォーズ フューザーズ バズクロー カマキリ & トカゲ ビーストモード 942

イオンディスクを発射するという武器設定は、同じくビーストTFで
カマキリに変形するマンテラー(日本ではBWⅡのマンティス)の
トイに備わっている、鎌からディスクを発射するギミックが想起される。

同じカマキリタイプのビーストTFで、『奇襲スペシャリスト』という役割も
共通しているバズクローマンテラーだが、二人は同一人物ではない。



トランスフォーマー ビーストウォーズ フューザーズ バズクロー イオンディスク 492

バズクローの場合はカマキリの鎌ではなく、ロボットモードの前腕部に
配置されたトカゲの踵部分の2本のクロー(バイオ設定では短剣)から
発射するという機能なので、マンテラーのディスク発射ギミックと
混同している訳ではない事が文面からも理解出来る。




TRANSFORMERS BEAST WARS FUZORS BUZZCLAW 426

又、平時はストイックで物静かという悪役らしからぬ性格に対し、
戦闘時は尊大で狡賢く獰猛という、全く正反対の性格に変貌する。

「ジキルとハイド」の様な豹変振りは意図された物で、
二種類の動物を組み合わせたフューザーという特異なTFの為、
姿だけではなく性格設定にも二面性を与えているのである。





TF BEAST WARS FUZORS BUZZCLAW Lever Attack Mode 918

バズクローは変形とフリーポーザブルの可動を備えているだけの
TFトイではなく、独自のアクションギミックも搭載している。

ビーストモードの背中から突き出ている緑色のレバーの操作で、
連動ギミックを発動させる事が出来る優れたトイである。



TF BEAST WARS FUZORS BUZZCLAW Attack Mode Gimmick

レバーを押すと両肩のパーツが連動して鎌状の前脚が開く。
レバーを離すとスプリングの力で元の位置に戻る仕組み。

カマキリが鎌で獲物を瞬時に捕らえる動きを模したギミックであり、
ベーシッククラスのトイに複雑な機構を組み込み、
更にスタイルも破綻せず、変形や可動も両立しているという、
バズクローは驚くべき高い完成度を実現しているトイである。




TF BEAST WARS FUZORS BUZZCLAW Twin Scythes Weapon 473

このアクションギミックを搭載した背中と鎌状の前脚、翅のユニットは
取り外し可能で、バズクロー専用の武器として拳に装備出来る。

2本の鎌を備えた唯一無二の武器であり、バズクローの
ボディ全体の3分の1程もある大型の武装は迫力がある。



TF BEAST WARS FUZORS BUZZCLAW Tail Shield 433

シールド

更に尻尾も取り外す事が出来、こちらは左腕に設置された
専用のジョイントにシールドとして装着可能。

シールドはクリアオレンジ成形で構成され、
クリアレッドとパープルで塗装されているので美しさが際立つ。




トランスフォーマー ビーストウォーズ フューザーズ バズクロー 435

フューザーズのトイはベーシッククラスでもアクションギミックを
搭載した物が多いという、非常に優れたトイであるが、
更にキャラクター毎に独自のギミックを組み込んでいる事に驚く。

バズクローはギミックに加えてボディ各部を取り外して武器と盾にするという
アイディア溢れるトイであり、非常に遊び甲斐のあるアイテムだ。



TRANSFORMERS BEAST WARS FUZORS BUZZCLAW 451

又、武器とシールドを取り外した状態でもボリューム不足にはならず、
ビーストTFとして標準的なスタイルを維持している。

筋肉質で人間的な体型がビーストTFの特徴であり、
バズクローはカマキリの頭部が胸に配置される事で
逆三角形体型を作り上げており、加えてトカゲ型の
頭部によりアメコミのヴィランの様な雰囲気を放っている。






TF BEAST WARS FUZORS BUZZCLAW Mantis Lizard Beast Mode Wings 478

バズクローの翅は、成形色のクリアオレンジの上に
クリアレッドでグラデーション塗装、淵はメタリックブルーと
パープルを使い分けて塗装を施している美しい仕上がりだ。

この塗装面が外側に来る配置が本来意図されている向きだが、
製品では左右の翅が逆に取り付けられており、
塗装面が内側に向いているという奇妙な仕様となっている。



TF BEAST WARS FUZORS BUZZCLAW Wings

パッケージのボックスアートにも描かれている様に、
本来は塗装を施した面がビーストモードの外側に来る方が正しい。

しかし全てのバズクローのトイが翅を左右入れ替えて
取り付けているので、最早、仕様と言うほかないのだが、
これは組み間違いではなく意図的に逆に取り付けている。



TF BEAST WARS FUZORS BUZZCLAW Blister Pack  496

バズクローは丸型のブリスターパックに収納されているが、
このブリスターに収め易くする為に翅を裏返している。

しかし初期案の組み方では翅を裏返すと塗装面が隠れてしまう為、
左右の翅を入れ替え、翅を裏返しても塗装が施されている側が
表面に現れる様にして、パッケージ状態での見映えを良くしているのだ。

これと同様の例はメタルスチータス2があり、海外版のパッケージ状態で
メッキパーツを目立たせる為に左右の上腕を入れ替えている。




トランスフォーマー ビーストウォーズ フューザーズ バズクロー 444

トイ本来のデザインよりも、売り場での外観を優先して
仕様を変更してしまう辺りは、如何にもアメリカらしい手法である。

解決策は左右の翅を取り外して付け替えるだけなので簡単だが、
クリア素材で造られた翅の基部のボールジョイントを外すには負荷が掛かり、
更に受け側のジョイント部もクリアパーツなので割れる可能性が高い。



TRANSFORMERS BEAST WARS FUZORS BUZZCLAW Twin Scythes Weapon 463

バズクローはクリアオレンジのパーツを各所に使用しており、
上記の翅のジョイント部や、金属ピンが通されているカマキリの首等、
白化している部分も多く、加えて発売されてから長期間経過している事もあって
破損する確率は高いので、無理に翅を入れ替えるのは賢明ではない。

翅が逆になった状態のバズクローが、正規の仕様だと割り切った方が良いだろう。




トランスフォーマー ビーストウォーズ フューザーズ バズクロー 515

全く新しいスタイルのビーストTFであるフューザーズだが、
見た目の奇抜さだけを強調しているシリーズではなく、
各アイテム毎に異なるギミックの導入や、キャラクター設定まで
拘りを持って開発している姿勢は大いに評価出来る。

バズクローの様に安価な価格帯のベーシッククラスでも、
手を抜かずに可能な限りの多彩なアイディアやギミックを
取り入れている所は、今尚驚かされる一面である。

ビーストウォーズ』が成功した理由は、ここにあるのだろう。







TF BEAST WARS FUZORS 510

⇒ ◆参考にならない比較◆







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