十三非常階段
●BOTCON  ボットコン・ジャパン‘97 D-62 S・H・B・M ガルバトロン
TRANSFORMERS BOTCON JAPAN 97 Exclusive Toy S・H・B・M GALVATRON 783

トランスフォーマー生誕から10年後、
ファンが立ち上げたTFイベント・BOTCONは、
発足して間もない1990年代には、
ボットコンを盛り上げようとする様々な試行錯誤と
溢れる熱意が伝わってくる程の勢いがあった。

本土アメリカ以外で行われた初のボットコンである
ボットコン・ジャパンは、幻のアイテムと化していた
スーパー・ハイブリード・モデル』を復活させるという、
日本のTFファンの底力を示す形でスタートを切った。



ボットコン ジャパン`97 トランスフォーマー スーパー・ハイブリード・モデル ガルバトロン 778


  ◆ 名前 : S・H・B・M ガルバトロン
         (スーパー・ハイブリード・モデル ガルバトロン)

  ◆グループ: デストロン

  ◆ 役割 : 新破壊大帝

  ◆ 変形 : 無し


  ◆シリーズ: トランスフォーマー スーパー・ハイブリード・モデル

  ◆ 発売 : 1997年6月8日

  ◆ 価格 : 6800円





TRANSFORMERS BOTCON JAPAN 97 D-62 S.H.B.M GALVATRON Package Box

パッケージ

ボックスは元々は透明なクリアケースなのだが、
20年の歳月により変色してしまった。




ボットコン ジャパン`97 トランスフォーマー スーパー・ハイブリード・モデル ガルバトロン 796

フロント

アニメに於けるガルバトロンは、変形玩具版とは
デザインもカラーリングも大幅に異なる事で有名。

スーパー・ハイブリード・モデル・ガルバトロンは、
アニメ設定を独自の解釈でデザインし直した
スタジオOX版ガルバトロンを立体化したフィギュアだ。

ボイジャークラスより一回り位大きいサイズなので存在感は抜群。



ボットコン ジャパン`97 トランスフォーマー スーパー・ハイブリード・モデル ガルバトロン 799

リア

児童誌テレビマガジンのグラビア記事のイラストで
多用されたスタジオOXのデザインは、
動画を考慮したアニメ版の様に簡略化せず、
各部のディティールは必要以上に細密な事が特徴。

これを基にしたS・H・B・Mは、元々は1987年に
発売する予定だったソフビ人形なので、
当時の物としては非常にリアルなフィギュアと言える。




G1ガルバトロン ミニソフビ ボットコン ジャパン`97 S・H・B・M ガルバトロン 789

1987年当時に発売された他社製ライセンス商品の
ミニソフビ・ガルバトロンと比較すると、
S・H・B・Mの大きさとリアルさが際立っている事が分かる。

昭和時代のソフビ人形としては、他と一線を画す
優れた造形を誇っていた事が理解出来るだろう。




TRANSFORMERS BOTCON JAPAN 97 Exclusive Toy S・H・B・M GALVATRON 808

ソフビ人形と言えども分割して成型したパーツを
組み立てているフィギュアなので、繋ぎ目部分には
ロール可動が備わっており、ポーズ付けが可能。

首、肩、肘、膝を回転させる事が出来る。

上半身と下半身は別パーツだが、
腰の部分は回転しない構造となっている。




TRANSFORMERS BOTCON JAPAN 97 D-62 S.H.B.M GALVATRON Bio Profile 834

『ずば抜けた体力、知力を誇るデストロンの新リーダーである。
レーザーガンにレーザータンクにと状況によりトリプルチェンジが出来る。

冷酷で残忍な性格であり、自分の野望の為には、
味方をも犠牲にする為、デストロン軍団内部でも恐れられている。』




トランスフォーマー ボットコン ジャパン`97 S・H・B・M ガルバトロン SFガン レーザーカノン砲 774

レーザーカノン砲

メガトロン時代は融合カノン砲であった
大砲のパワーアップバージョンで、
SFガンと呼称される場合が多い。

威力は融合カノン砲の3倍という超破壊兵器。

S・H・B・M ガルバトロンのSFガンは、
右腕に固定されているので取り外しは出来ない。






トランスフォーマー ボットコン ジャパン`97 チラシ 889

初のボットコン・ジャパンは1997年6月8日(日)に開催された。
会場は東京・日本武道館から歩いて数分の所にある科学技術館。

科学技術館はトイコレクターにとっては、
玩具即売会イベント・スーパーフェスティバル
開催する会場として知られ、ボットコンジャパン‘97
スーパーフェスティバルの一角を間借りして同時開催された
非常に小規模なボットコンであったのだ。



ボットコン ジャパン`97 復刻版 スーパー・ハイブリード・モデル ガルバトロン 798

それでもアメリカの本家BOTCONと同じく、
会場限定トイを用意した事は大いに評価出来る。

スーパー・ハイブリード・モデル・ガルバトロンは、
ボットコン・ジャパン‘97限定トイで限定数は800個。

更に特別バージョンのリカラー版、
S・H・B・M ガルバトロン・溶岩風呂バージョン
100個限定で販売された。





TF BOTCON JAPAN 97 Exclusive Super High Bred Model GALVATRON 817

S・H・B・M』とはスーパー・ハイブリード・モデル
即ち「Super High Bred Model」の略である。

但し、「Super Hybrid Model」とされる場合もある。

アニメバージョンの再現とリアルさに重点を置いた、
非変形のソフトビニール製可動フィギュアだ。



ボットコン ジャパン`97 トランスフォーマー スーパー・ハイブリード・モデル ガルバトロン 824

日本版TF第一弾『トランスフォーマー ザ・ヘッドマスターズ』が
展開を開始した1987年中期に発売する予定で、
3種類の検討用サンプルが実際に製作されたが、
結果として発売は見送られてお蔵入りとなった。

テレビマガジン等の児童誌の抽選プレゼント品として
少数が使用された物の、一般販売は行われなかった。



TF BOTCON JAPAN 97 Exclusive Super Hybrid Model GALVATRON 815

変形ロボット玩具であるトランスフォーマーシリーズにも拘わらず、
非変形」としたS・H・B・Mはリアルさを追求したフィギュアであり、
子供が主流であったファン層の拡大を狙った商品である。

ソフビ人形故に安全面に問題は無く、子供向け玩具の
トランスフォーマー』というシリーズの特性を反映して、
1987年のオリジナル版のパッケージには、
「対象年齢3才~10才以上」と記載されていた。




TF BOTCON JAPAN 97 Exclusive Super Hybrid Model GALVATRON 811

S・H・B・Mは子供が扱っても何の支障も無いが、
非変形リアルモデルである事やパッケージのデザインから判断すると、
明らかに変形トイを扱う子供よりも高い年齢層をターゲットに据えた物だ。

これは1980年代の同時期に展開し、
確固たる基盤を築いていたバンダイのガンダムシリーズを
多分に意識した商品であった事が窺える。



BorCon JAPAN `97 限定品 トランスフォーマー スーパー・ハイブリード・モデル ガルバトロン 845

初代ガンダムの大ヒットとガンプラブームの後、
1980年代中期からは書籍やプラモデル展開の
新シリーズ『モビルスーツバリエーション』や
新作アニメ『機動戦士Zガンダム』がスタートし、
ストーリー的に第二世代に突入したが、
これは現実のファン層にも当て嵌まる。

初期のガンプラで獲得した当時小学生であったファンは成長し、
中高生以上のガンダムファンも増加していた頃である。



TF BOTCON JAPAN 97 Exclusive Super Hybrid Model GALVATRON 827

ターゲット層の年齢が高くなった事で、「小学生のお小遣い」で
買えるガンプラよりも割高に設定出来る土壌が確立されていた。

この流れから登場したプラモデル以外の新たなガンダムトイが、
リアルな完成品フィギュアの『ハイコンプリートモデル』である。

尚、ハイコンプリートモデルはガンダム以外にも、
エルガイムやザブングル等の他作品のロボットも製作された。




BOTCON JAPAN`97 トランスフォーマー スーパー・ハイブリード・モデル ガルバトロン スタジオOX イラスト 756

トランスフォーマー・スーパー・ハイブリード・モデルは、
バンダイのハイコンプリートモデルを意識していた事は明白だ。

ハイコンプリートモデル』と『ハイブリードモデル』は字面も類似しており、
ガンダムのハイコンプリートの響きに合わせた言葉を選んだと考えられる。



ボットコン ジャパン`97 トランスフォーマー スーパー・ハイブリード・モデル ガルバトロン 830

ハイコンプリートモデルは頭文字の『H.C.M.』と略式表記される事もあり、
トランスフォーマーのスーパーハイブリードモデルを『S・H・B・M』と
表記しているスタイルもハイコンプリートモデルを意識した物であろう。

又、S・H・B・Mの1987年版のパッケージボックスは白主体で、
英語表記やグリッドラインを取り入れている所
も、
バンダイのハイコンプリートモデルと共通する。




ボットコン ジャパン`97 復刻版 スーパー・ハイブリード・モデル G1 ガルバトロン 866

更にガンダムと同じく高い年齢層をターゲットに据えた
スーパー・ハイブリード・モデルであったが、
トランスフォーマーのメインとなるファンはまだ小学生であった。

トランスフォーマーが日本でスタートしたのは1985年、
スーパー・ハイブリード・モデルを発売しようとしていた1987年では
2年しか経っていない為、TFファンは小学生が殆んどだったのだ。



TRANSFORMERS BOTCON JAPAN 97 Exclusive Toy S・H・B・M GALVATRON 820

ガンダムは初代シリーズから5、6年ほど経過していたので、
高い年齢層に向けたアイテムを発売しても需要があった。

しかしトランスフォーマーは、元々ガンプラ等を作る小学生よりも
更に低い年齢の子供を対象とした変形ロボット玩具である。

シリーズがスタートして数年足らずだった事もあり、
中高生以上のファンは少数派だったのだ。




TF ボットコン ジャパン`97 S・H・B・M ガルバトロン オリジナル G1 ガルバトロン 883

即ち、TFシリーズがスタートして数年ほどの時期に、
変形トイ以外の高い年齢層をターゲットにした
トランスフォーマーアイテムを発売するには早過ぎたのだ。

メインの変形トイが最高潮の売り上げを更新していた1987年当時、
TFの非変形モデルの需要は高くなかった事は想像に難くない。

同じTFトイならソフビ人形よりも変形する玩具、
子供にとって『本物』のトランスフォーマートイの方が
求められていた事は当然である。



 TF BotCon Japan`97 S・H・B・M ガルバトロン SCF ロディマスコンボイ アーシー クロームドーム シックスショット 856

スーパー・ハイブリード・モデルはガルバトロンだけに限らず、
ロディマスコンボイアーシーも製作されていた。

更に後年発売されたLD-BOX付属の資料により、
クロームドームウィアードウルフシックスショット等、
TF ザ・ヘッドマスターズ』のキャラクターのS・H・B・M
企画されていた事が判明し、かなり本格的に取り組んでいた模様だ。



TF BOTCON JAPAN 97 Exclusive Super Hybrid Model G1 GALVATRON 862

しかし復刻版も実写映画も存在する筈も無かった当時、
TFファンの大半は若年の児童達で占められており、
トランスフォーマーは『子供のオモチャ』という
本来の在り方そのままのシリーズであったのだ。

スーパー・ハイブリード・モデルは非常に優れたアイテムだが、
正に「時代が追いついていない」事が発売中止となった理由と言えよう。




TRANSFORMERS BOTCON JAPAN 97 D-62 S.H.B.M GALVATRON 847

金型まで製作しておきながら発売に至らなかったS・H・B・Mは、
その存在を知るコアなTFファンにとって
欲しくても入手する術が無い垂涎の幻のアイテムとなった。

それから10年後、スーパー・ハイブリード・モデルは
1997年に遂に日の目を見る事となり、
ボットコン・ジャパンの限定トイとして復活を果たした。



TF BOTCON JAPAN 97 Exclusive Super High Bred Model GALVATRON 842

初期のボットコンは海外、日本共に
ファン有志が企画、運営を行っていたので、
お蔵入りになっていたS・H・B・Mに目を付けた所が
如何にもファンらしさが表れている。

G1当時からのトランスフォーマーファンが成長した事に加え、
TF独自のイベントを開催出来るまでにファン層が拡大した
トランスフォーマー』というシリーズも成長していた事の証明である。




Hail GALVATRON! TRANSFORMERS BOTCON JAPAN 97  Super High Bred Model  838

数十年継続するトランスフォーマーシリーズには、
数奇な境遇を経て世に放たれるアイテムが稀に登場する。

タカラとトミーが合併した事で実現した
復刻版TFアンコール・スカイリンクス等も同様の例だ。

G1期当時はファンイベントのボットコン
創設されるとは思いもよらず、しかも日本での開催、
更に未発売となっていた幻のS・H・B・Mまで復活させた。

禍福は糾える縄の如し、紆余曲折を経た
奇妙な歴史を持つTFトイが存在するのである。








TRANSFORMERS Studio OX G1 GALVATRON 885

◆参考にならない比較◆





⇒ ロボットヒーローズ ガルバトロン            `

⇒ ロボットヒーローズ メガトロン             `
⇒ SCF ACT-1 メガトロン               `
⇒ KRE-O トランスフォーマー クレオン メガトロン  `
⇒ キュートランスフォーマー QT-20 メガトロン      `
⇒ TFクロニクル EZコレクション メガトロン(G1) `
⇒ TFクロニクル EZコレクション メガトロン(G2) `
⇒ TFユナイテッド UN-04 メガトロン サイバトロンモード
⇒ TFユナイテッド UN-25 タンクメガトロン       `
⇒ ビークール B-18 タンクローリー メガトロン     `
⇒ ビークール BS-04 ハイパータンク メガトロン     `








テーマ:ホビー・おもちゃ - ジャンル:趣味・実用

Copyright @ TYPE=B All Right Reserved. Powered by FC2 Blog